タイ・ナムシリ・インターテックス/機能素材の開発強化/設備増強など基盤整備

2018年03月22日(Thu曜日) 午後2時11分

 帝人グループのタイ織布・染色加工会社であるタイ・ナムシリ・インターテックスは機能素材など高付加価値品の生産・開発を強化している。2018年にはウオータージェット織機数十台の増設も計画する。山口尊志社長は「人材教育や開発機能を強化し、タイ発信の素材開発にも取り組む」と話す。

 同社の2017年度(18年3月期)業績は販売量が大幅に増加した。中東向けやタイ国内向けファッション素材は市況低迷で勢いがないが、メガブランド向けを含むスポーツ素材の輸出が拡大した。中国の環境規制強化でスポーツ素材の生産が東南アジアにシフトしていることや、帝人フロンティアと連携した開発が成果を上げる。タイ内販向けカーシートや日本向けユニフォーム素材も堅調だった。ただ、バーツ高の影響で利益面は横ばいで推移。それでも計画は達成している。

 山口社長は「これまで積極的な設備更新を進めてきたことも成果を上げている」と話す。同社はウオータージェット(WJ)織機、エアジェット(AJ)織機、レピア織機合わせて270台を保有するが、AJ織機16台とWJ織機70台は最新鋭機をそろえる。

 18年度には、さらにWJ織機十数台を増設する。「増設を生かし、染色加工能力いっぱいまで生産量を拡大する。特にスポーツやアスレジャー、スポーティーカジュアルに向けた生地に力を入れる」と話す。

 そのため現地スタッフを日本に派遣しての人材教育や4月に設立された帝人フロンティア・タイ・イノベーション研究室〈タイランド〉(TFTIL)との連携でタイ発信の独自素材開発も推進する。協力工場を活用するニット素材の販売も拡大させる。

 人件費の上昇などコストアップ要因も増えていることから、生産量拡大によるコストアップ分の吸収に加えて、会計・生産関連のシステムも全面導入して効率化を図るなど、生産設備増強と併せて基盤整備を進める。