旭化成紡織〈香港〉/「ロイカ」の中国販売好調/ニッターの付加価値シフトで

2018年04月12日(Thu曜日) 午前11時51分

 【香港=岩下祐一】旭化成紡織〈香港〉が、スパンデックス「ロイカ」の中国ニッターへの販売を拡大している。中国ニッターがここ数年、高付加価値シフトに取り組んでいることがロイカ好調の背景にある。今年は商売の多様化を進め、収益のさらなる拡大を目指す。

 同社は、欧米向けを中心に手掛ける中国華南地区のニッターへのロイカの糸売りを主力に展開している。

 華南エリアのニッターは以前、Tシャツ向け綿ベア天素材などの定番品を生産していたが、そうした商材は近年、価格競争力があるASEAN地域にシフトしつつある。そのため、スパンデックス使いのヨガやフィットネスウエア向け生地など、高付加価値商材の生産を拡大しており、ロイカへの引き合いも増えている。

 特に好調なのが、細番手の機能性を持つ差別化糸。鈴木雅晴総経理は「以前は定番の丸編み向けの中・太番手がメインだったが、ここ数年で大きく変わった」と話す。

 今年は、顧客がロイカを使って生産した生地を同社自身で日本や欧米のブランドに提案するなど、商売の多様化を本格化する計画を持つ。