香港のリー&フン/デジタル縫製技術導入/米SA社と協力契約結ぶ

2018年05月11日(Fri曜日) 午前10時58分

 香港の大手商社、リー&フンは8日、自動縫製ラインを開発している米ソフトウエア・オートメーション(SA)社と戦略的協力契約を締結したと発表した。リー&フンのグローバルサプライヤーネットワークとSA社の技術を活用し、アパレルなどの繊維製品の完全デジタル製造サプライチェーンを構築することを目指す。

 まず、Tシャツのサプライチェーンに焦点を当てる。SA社の自動縫製ライン(オペレーターが1人必要)「ソーボッツ」は、普通のラインより2倍速く、22秒ごとにTシャツを生産できるという。リー&フンのスペンサー・フン・グループCEO(最高経営責任者)は、「今回の提携により、最初の完全なデジタルアパレルサプライチェーンを構築したい。それで得た知識を生かして技術を高度化し、世界中のサプライヤーネットワーク向けにカスタマイズされたソリューションを作る」と語る。

 SA社は、繊維工学やロボット工学、マシンビジョンに携わっていたジョージア工科大学の教授らによって設立された。米国防高等研究計画局からの資金提供を受けて「ソーボッツ」の開発に着手。「アディダス」などのOEMを手掛ける中国の蘇州天源服装が米アーカンソー州に設けたTシャツ縫製工場にも、ソーボッツを供給した。同工場以外にも、米国の複数の工場がSA社のシステムを既に導入しており、カーマット、枕、タオル、バスマット、ベッドシーツなどを縫製しているという。