台湾・繊維の宏遠/米新工場でスポーツ衣料向け生産/トランプ政権の方針受けて

2018年05月15日(火曜日) 午前11時16分

 米トランプ政権が示す製造業の米国回帰方針を受けて、台湾の繊維大手が米国投資の動きを加速している。遠東新世紀(ファーイースタン・ニューセンチュリー)傘下の宏遠興業(エベレスト・テキスタイル)はこのほど、米南東部ノースカロライナ州で建設を進めていた織布工場の量産を開始した。

 「自由時報」によると、新工場は2017年末に完工し、今年第1四半期(1~3月)に稼働したことを葉清来総経理が明らかにした。同社は17年、同州最大都市シャーロットの西郊、フォレストシティーに1850万ドルを投じて約5300平方メートルの土地を取得。延べ床面積40万平方メートルの工場建屋を建設した。

 新工場では主に「ナイキ」「ザ・ノース・フェイス」といった大手スポーツブランド向け機能性織布を生産する。ただ原材料となる仮撚加工糸の現地価格は台湾の市場価格より50~100%高いことから、当面は台湾から調達する。ラインワーカーの人件費の高さも見越し、裁断、一部の縫製、サイズ分類、品質検査、梱包(こんぽう)などの工程に人工知能(AI)を導入し、従業員数を300人程度に抑えたのが特長という。〔NNA〕