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Fashion E-Motion/19春夏総合展開催/6月6、7日 EBiS303

2018年05月28日(Mon曜日) 午前11時54分

 「Fashion E―Motion」。6月6、7の両日、東京都渋谷区のEBiS303で開催されるモリリンの19春夏総合展のテーマだ。心、気持ちを込めたファッションで感動(emotion)を生み出すとの意気込みに加え、「E」(電子・テクノロジー)を活用したファッションテックを創造したいとの思いをこめたと、ファッションアパレル事業本部長の土屋英樹常務は語る。今回展は、Fashion E―Motionの世界へ顧客とともにイン・モーション(動く)するきっかけになるはずだ。

 5回目となる今回の総合展には、マテリアルグループ(以下、G)、オレフG、クリエイティブG、リビングGに加え、産業資材G、繊維資材Gも参加する。産業資材Gは前回からの参加で、ダンボールを素材とする軽くて持ち運びが簡単な什器「リボード」を提案する。繊維資材Gは今回が初参加。同GのユニフォームOEM部門が、得意の機能素材を活用したカジュアル感覚のワークウエアを提案する。

〈独自素材でコンセプトルック〉

 会場入り口では、資本提携しているブランド「ヴゼット」による、モリリンならではの独自素材を駆使したコンセプトルックを表現する。アピールする素材は、例えば、セルロース繊維のしなやかさと美しいドレープをそのままに、適度なハリコシを持たせた、セルロースとポリエステルのハイブリッド構造機能糸「セルアーマー/ハイブリッドヴィスコース」。4大臭気に対する優れた消臭性があり、かつ毛羽やムラが少ない特殊紡績糸「D+」(ディー・プラス)や、キュプラを中心とする独自素材を活用し、日本を代表する薄地織物産地の福井で生産した生地「#F2」、丸くて軽い次世代ポリエステルを採用し、ストレッチ高次加工を施したハイブリッド・ツイード「バルジー」なども注目素材だ。

〈4テーマでトレンド発信〉

 19春夏テーマの一つ、「ハイブリッド・ユーティリティ」では、スポーツ・ミックス感を表現する。機能性のある素材を用い、それにファッション要素を加味したラインアップを提案する。

 マニッシュを意識した「テーラリングミックス&マスキュリン」もテーマ。自然を感じさせるパンツルックや、ボリュームコンシャスなアイテムを取り入れた大人のカジュアルスタイリングになる予定だ。

 「パワフルロック&ストリート」と名付けたテーマでは、若年層を意識したポップでストリートカジュアル感のあるアイテムをそろえる。

 4つのテーマの中では最もフェミニンな「トランスペアレント・ロマンス」は、柔らかい素材などを使ったワンピース、スカートルックなど女性らしいアイテムで構成する。

 百貨店やセレクトショップに向けては、得意の編み地から織物までのさまざまな素材で、梅春から盛夏までの各シーズ別提案を行う。

 加えて、スポーツ、メンズ、リビング、キッズなどのコーナーも設け、ライススタイル全体を包含する形にする。また、「wjk」「ヴゼット」など関係会社のブランドや、同社の独自ブランド「R―ISM」(リズム)なども紹介する予定。レンチング社の協賛を得て、「テンセル」のコーナーも設ける。

 着用時の涼しさを評価するために独自に開発した、「涼感ラボ」紹介コーナーも要注目だ。これは、人体の体温調節を担う汗に着目したもの。「汗が速やかに乾燥すると涼しい」「通気性が高い方が涼しい」という前提に立ち、ヒートロス値から涼しさを定量的に表す涼感指数を設定。公的検査機関の協力を得て試験法を確立した。

〈AIを商品企画にも活用〉

 見逃してはならないのが、ファッションテックコーナー。同社は3月1日付で、ファッションアパレル事業本部に事業戦略部を新設した。同コーナーでは同部が、今後の展望を見据えて人工知能(AI)などを活用した新たな戦略の一端を披露する。

 同部の総合企画室長を兼務する土屋常務によると、ファッションアパレル事業本部は「デジタル・サプライチェーン」の構築を目指している。カスタマイズに対応するには、クイックレスポンスが不可欠。それを可能にする生産体制を同社は、デジタル技術を活用して構築することを目指しており、前回展でその一端を紹介した。今目指しているのは、この仕組みを生産面だけでなく、商品企画、需要予想、在庫管理まで広げようというもの。海外のAI関連会社と提携し、その土台作りを事業戦略部が進めている。この新たな仕組み、デジタル・サプライチェーンについての考え方の一端を、同コーナーで披露する予定だ。

〈「サボる」事を徹底的に考える「研究所」〉

 小さな仕掛けやアイデアで家事を楽にする商品。そんな商品を同社は、「SABO LABO」(サボラボ)ブランド(商標登録出願中)で打ち出す。

 家事を楽にするアイデア商品は既にたくさんある。ただ、実用性を重視するあまり、現在のライフスタイルにそぐわないデザインの商品も少なくない。そこで、サボることをポジティブに捉え、「わざわざ家事」をしない工夫を模索。気持ちを和らげるデザインの洗濯・整理整頓用品やバッグなどの雑貨類、タオル、機能Tシャツの商品化を予定する。産業資材Gが展開する什器、「リボード」を活用し、陳列手法を含めて提案する。