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東洋紡STC インナー事業部/新たな販路開拓 継続/22年に売上高1.5倍へ

2018年06月13日(Wed曜日) 午前11時21分

 東洋紡STCのインナー事業部は、前期に引き続き新たな販路開拓に力を入れる。現在主力の大手インナーメーカー向けの糸販売に加えて量販店、SPA、インターネット通販といったプライベートブランド商品への素材供給を増やす。「これまでの“アパレル主導”に加えて“小売り主導”のモノ作りを強化する」(宮嵜勝浩インナー事業部快適衣料グループ兼原糸販売グループマネジャー)

 新規取引先の開拓により、今期スタートした東洋紡グループの中期経営計画の最終年度(2022年3月期)には、同事業部の売上高、営業利益を17年度比1・5倍にまで引き上げる計画。販路開拓の重要なポイントとなるのは独自の素材開発による素材の高付加価値化だ。

 宮嵜マネジャーは「綿素材の良さをそのままにその欠点を補う素材の開発に力を入れたい」と話す。特にインナーでは綿100%でありながら吸汗速乾機能がある、温かいといった機能を付けた商材のニーズが高いという。

 特にターゲットとなる量販店やSPA向けの素材生産はコスト競争力が求められるため、国内で開発し海外で量産する体制をとる。近年、グループの東洋紡テキスタイル〈マレーシア〉をはじめ、中国、インド、インドネシア、タイ、ベトナムにも協力工場のネットワークを確立しており、新たな販売実績も上がってきつつある。

 今期に入ってからの同部の商況は昨年実績を割る鈍いペースで推移する。5月初旬から現在まで例年より涼しい気候が続いているため、得意の汗対策商品など夏に必要な機能商材の荷動きが良くないことが原因のようだ。