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東洋紡STC/タオル糸「金魚」新商材/オーガニック100%開発

2018年06月14日(Thu曜日) 午前11時31分

 東洋紡STCは、タオル用途の綿糸ブランド「金魚」の商品ラインアップを増やす。このほどオーガニック原綿100%の金魚を開発した。認証機関のコントロールユニオンジャパンの有機綿認証を取得し、今治タオル産地での販売にこれから本腰を入れる。

 インナー事業部原糸販売グループの髙橋正彦氏は開発背景について、「消費者の環境保全への意識が高まったことや人体に安全・安心といったオーガニックのイメージが浸透したことがある」と話す。

 金魚は東洋紡の綿糸ブランド。原料にはシャツやインナーで用いる原綿を使う。糸を構成する繊維の本数が多いため、タオルにすると洗濯しても痩せにくく、ふっくらとした柔らかな風合いが長続きする。

 同シリーズには綿100%の定番糸「金魚」と、アクリル混で銀イオン由来の抗菌機能を持たせた「金魚AG」との二つがある。製造は富山事業所で綿にストレスがかからない独自の紡績技術が使われている。今はタオル向けがメインだが今後、カジュアル衣料での展開も計画する。

 今年は金魚ブランドの誕生100周年に当たる。発売当初は今治に生産工場があったため、同ブランドは産地で急速に普及した。1986年、輸入糸の増加を背景に今治工場が操業停止となり一度は、姿を消した。“今治タオル”の知名度が高まったことをきっかけに2014年3月にタオル専用の糸として復活。産地には往年の金魚をよく買っていたというタオルメーカーも多く4年間で売り上げは堅調に拡大しているという。