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大阪北部地震の影響/「交通マヒ、出社できない」/商業施設で休業も

2018年06月19日(Tue曜日) 午前11時5分

 大阪北部を震源とする震度6弱の地震が午前7時58分ごろに発生した。近畿地方の広い範囲で大きな揺れを観測した。午前中は交通機関がまひしたため、企業では出勤できない社員も多く、休業する商業施設もあった。物流面での支障も一部懸念の声が上がった。

 今回の地震はJRや私鉄の運休の影響で、社員が出社できないことの影響が大きかった。18日午後1時現在、JR西日本、私鉄各線の大部分が運休。市営地下鉄は一部が再開し、バスは運行している。関西圏の高速道路も大半の区間が通行止めの状態で、開通区間も渋滞している。

 商社は、18日正午の段階で安否確認をほぼ終え、目立った被害はなかった。ただ、鉄道は運休が相次いでおり、出勤は2割~半分程度。物流への影響は各社とも状況を確認中と回答した。

 三井物産アイ・ファッションは、オフィスに大きな被害はないが、出勤状況は半分にも満たない。蝶理は、目立った人的被害はなかったが、通勤に支障が出ており、出勤状況は2割程度だった。

 田村駒は、社員の安否を確認中。出勤状況は2~3割程度で、出社できる社員が順次出勤しており、それ以外は自宅待機という状態だ。丸紅ファッションリンクは、社員全員の安否を確認した。3分の1~4分の1の出社状況で、多くは自宅待機とした。

 合繊メーカーでは、人的にも施設的にも大きな被害は出ていないもよう。ただ、午後12時時点で出社できていない従業員も多い。東レは「大阪本社の建屋に被害が出ておらず、滋賀事業場については確認中」とした。帝人は「従業員や施設は無事。北陸からの物流についての情報はつかめていない」としている。

 東洋紡は「各事業所で問題は発生していない」とした上で、本社については「出社できていない社員が多く、全体の把握には至っていない」と述べた。旭化成も「特に大きな影響は人や施設とも被害は出ておらず、滋賀の守山工場も問題ない」とした。

 オンワードホールディングスの大阪支店社屋、物流センターとも被害はなかった。同地区のオンワードグループ社員の無事も確認できた。住商モンブラン(大阪市中央区)は国内に3カ所ある倉庫のうち、震度6弱の揺れを記録した大阪府茨木市の倉庫の一部の商品が荷崩れした。けが人はいなかったが、茨木市の倉庫からの18日の出荷を見合わせた。

 ユニフォームメーカーのアイトス(大阪市中央区)は「倉庫に被害はないが、物流が止まっており、集荷が来ない可能性がある」という。社員全員の安否は確認できた。

 大阪府和泉市の泉州織物構造改善工業組合は「この辺は震度3~4ですんだ。組合員から被害報告はない」と言う。

 百貨店では大阪や京都を中心に、休業や開店時間見合わせの店舗が相次いだ。建物の被害はなく、商品の破損も一部にとどまったが、交通機関のまひで販売員が出勤できないことが響いた。同エリアは訪日外国人客でにぎわっているだけに、外国人観光客の今後を心配する声も聞かれた。

 18日正午時点で休業を決めたのは、大丸梅田店、松坂屋高槻店、西宮阪急、あまがさき阪神。西宮阪急とあまがさき阪神は出店する館の休業決定に準じた。30分遅れや正午過ぎに開店した店舗、一部開店という店もあるが、阪急本店、阪神本店、大丸心斎橋店、同神戸店、高島屋大阪店、同洛西店、西武高槻店、そごう神戸店、JR京都伊勢丹など、昼を過ぎても営業開始のめどが立たない店が多かった。