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特集 18秋冬ボディー&レッグファッション(2)/女性に優しさを

2018年06月21日(Thu曜日) 午前11時50分

〈フジボウアパレル/働く女性に焦点当て提案/着用感やホールド感好評〉

 フジボウアパレルは“働く”に焦点を当てた「働楽(はた×らく)」を18秋冬シーズンにも積極的に提案する。職場や家事など女性の日常生活を快適にすることを目的に開発したアイテムで、18春夏に販売を開始した。快適な着用感とホールド感が評価を獲得し、一層の販売拡大を狙う。

 日常生活に広く対応する機能を持った“楽ちん”なアンダーウエア。シルクの風合いを持つ糸の使用による優しい質感や軽量感が最大の特長になるほか、汗をかきやすいバスト下部(裏側)にはスポーツ分野で使われている高機能素材を用いており、デーリーに着用することができる。

 展開アイテムとしてハーフトップとスタンダードショーツをラインアップする。ブルーやサーモンピンクなど涼しさを感じさせる色目でデビューを飾ったが、18秋冬はサンドベージュ、グレー、ローズをそろえる。

 18秋冬では、快適な着用感とソフト補整を両立した「Cottonでスレンダー」なども提案する。

〈トリンプ・インターナショナル・ジャパン/スポーツ分野を深耕へ/下着メーカーの発想で〉

 「ランジェリーメーカーならではの技術力を生かした」――トリンプ・インターナショナル・ジャパンは、2017年デビューのスポーツライン「トライアクション バイ トリンプ」の特長をそのように説明する。スポーツブラの需要が拡大する中、バストの造形性と快適な着け心地の両面で活動的な女性を応援する。

 トライアクション バイ トリンプは欧州発のスポーツランジェリー。バストをつぶさずに奇麗なシルエットを作り、同時にバストの揺れからも守る。カップ&アンダーの豊富なサイズバリエーションやデザイン性、着脱しやすいフック仕様なども特長で、販売も伸びてきた。

 運動の種類によって選べる2シリーズを用意。幅広いスポーツシーンに応じるのが「ストゥーディオ」シリーズで18秋冬では気軽に使えるよう、M/Lサイズを打ち出す。ランニングなどの激しい動きに対応する「カーディオ」シリーズでは新色を追加した。

 18秋冬では人気ブランドの「スロギー」から初のアクティブボディーウエア「スロギー ムーブ」を新発売。ヨガなどの軽い運動からアウトドアまで、スポーツシーンや日常でも快適に過ごせるアイテムをそろえる。

〈グンゼ/差異化と物語性で需要を/レーシーの新商品も登場〉

 グンゼは、オリジナル技術を生かした差異化商品と生活に密着したストーリー性のある提案を融合することで新しい需要を創造していく。18秋冬のインナー展開では多様化した市場や価値観に対応したブランド戦略を積極推進して、幅広い年代の需要を取り込んでいく。

 「トゥシェ」ブランドでは、婦人インナーの大きな潮流であるストレスフリーを具現化した企画を取りそろえており、新商品として「レーシーエアー」を打ち出す。表側にストレッチタイプのレースを使用しているため、肌触りがソフトでチクチクせず、裏側には肌触りの良いパイルを使用している。ピーナッツパッドを採用し、奇麗なバストラインを演出する。

 トゥシェからは、ブラジャーとハーフトップが融合した「フューチャートップ」や「縫い目ゼロ」「アクティバランスゼロ」などをラインアップし、“ラクさ”“美しさ”“動きやすさ”をアピールする。

 「キレイラボ」では「完全無縫製ウォーマー」の提案を引き続き強化。18秋冬は吸湿発熱素材の肌側に起毛を施した商品を投入する。着ぶくれすることなく、これまで以上の暖かさを感じることができる。

〈ヘインズブランズ ジャパン/女性のためのライン人気/今季はサーマルがイチ押し〉

 1901年に米国のノースカロライナ州ウィンストンセーラムの地に誕生したヘインズ。日本ではヘインズブランズ ジャパンが展開し、さまざまなアイテムが登場している。レディースラインである“選んで楽しい、着ると幸せな気分になれる”「ヘインズ アンディーズ」の人気が高まっている。

 下着という枠に捉われず、1枚でも様になるインナーウエアとして作られたヘインズ アンディーズ。18秋冬は首回りがすっきりと見えるネックラインが魅力の「タミ ロングスリーブ」などに耳目が集まるが、中でも「サーマルアイテムがイチ押しになっている」(同社)と言う。

 米軍に製品を供給していた歴史もあるヘインズのサーマル。生地表面の凸凹により空気の層がたまりやすく、保温性に優れている。アンディーズからはVネックが新登場(従来はラウンドネックとクルーネック)し、女性のために着心地とデザインを反映した。

 カラーもカーキを加えた全5色(ネービー、黒、白、グレー)で展開。アイテムと同様に、キュートでミニマルなパッケージもポイントだという。アンディーズでは程よい締め付け感のあるソックスもそろう。

〈島崎/自社ブランド販売順調/乳がん患者らの支持も〉

 婦人下着を製造・販売する島崎(埼玉県秩父市)はオリジナルインナー「フリープ」の販売を順調に伸ばしている。縫製仕様の工夫や素材使いによる快適な着心地が人気を集め、最近では乳がん患者らの支持を得ている。柔らかさなどが口コミで広がっているほか、認定看護師(乳がん看護)からも評価される。

 肌に当たる縫い代の部分をフラットにしているほか、ウエストやアンダーバスト部などにゴムを使わないなど、縫製仕様や素材使いにこだわる。ユーザーは20~70代と幅広いが、目を引くのは乳がんの手術を受けた女性からの支持が増えていること。

 同社には購入者からの手紙(アンケート)が昨年1年間で600通以上届き、このうち6割超が乳がんの手術を受けた人からだった。着用感などがインターネットや口コミで広がっているほか、認定看護師の間に商品の特長が浸透したことも寄与した。現在は約60の病院にカタログが置かれるようになった。

 18秋冬の展開では優しさのこだわりインナーと位置付けるシンプルシリーズに新色としてレトロピンクを加えた。ファッションシリーズなど他のシリーズでも新商品を投入している。

〈HEAVEN Japanの事例/ネット販売企業がオムニチャネル化を進めると〉

 2003年に創業し、「脇肉キャッチャー」「夜寄るブラ」などの補整下着をインターネット販売でヒットさせ、従業員44人の企業へ成長したHEAVEN Japan(大阪府河内長野市)。同社は、顧客との接点を増やす目的で、試着できるサロンを16年に大阪・心斎橋に開設。加えて今年5月、大阪府河内長野市にオープンしたエステサロンを、同社商品の正規取扱店第1号として認定した。2020年までに、直営の試着サロンを全国に設ける。取扱店も増やす方針。

 試着サロンや取扱店を増やす主目的は、顧客との接点を増やすことにある。顧客から要望があったため試着サロンでも商品を買えるようにしたが、販売目標は与えていない。取扱店にも、販売することよりも「顧客との関係性を築く」ことを重視するよう求める。取扱店で試着した客が、ネットで買った場合も、取扱店に「フィーを出す」仕組みを作る方針だ。

 16年に、顧客関係管理(CRM)システムを導入し、電話やメール、サロンで寄せられた顧客の声をデジタルデータ化し、社員が共有する仕組みも構築した。