香港・羅氏集団/茘枝角をファッションハブに

2018年06月28日(Thu曜日) 午前11時57分

 香港のアパレルメーカー、羅氏集団(LAWSGROUP)が、九龍・茘枝角の古い工場地帯をファッションデザイナーのスタートアップハブに変えつつある。「サウスチャイナ・モーニングポスト」が伝えた。

 羅氏集団の羅正傑(ボスコ・ロー)最高経営責任者(CEO)は、「豪州や韓国、英国では、多くの古い工場・市場エリアがファッションやグルメなどのクリエーティブ系スタートアップ向けの流行発信地になっている」と指摘。「茘枝角をロンドンのカムデン・マーケットやソウルの東大門市場のような場所にしたい」と意気込んだ。

 羅氏集団は6億香港ドルを投じて、保有する茘枝角の工業ビルを商業施設「D2プレイス」1期(2012年開業)と2期(16年開業)に改装。この2カ所では、相場を30~50%下回る賃料で、4千を超えるファッション・クリエーティブ系スタートアップの出店を支援している。

 若いデザイナー向けには6段階のメンタープログラムを用意。週末マーケットでは1回800香港ドルで洋服やアクセサリーなどの商品を販売でき、安価に短期の期間限定店(ポップアップストア)も出せる。

 羅氏集団主催の週末マーケットの来場者数は年間延べ250万人以上で、スタートアップによる売り上げは年間300万米ドルに上るという。

〈新世界も開発へ〉

 茘枝角では羅氏集団のほかにも、香港の不動産開発大手、新世界発展(ニューワールド・デベロップメント)が昨年、テクノロジー系スタートアップ向けのコワーキングスペース(共有オフィス)を設ける「新興産業クラスター」創設に約250億香港ドルを投じる計画を発表した。新世界発展は永康街と汝州西街、永明街が交わる区画に高級オフィスを建設する計画も進めている。〔NNA〕