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東洋紡STC/マナードのアピール強化/技術確立50周年へ

2018年07月05日(Thu曜日) 午後4時50分

 東洋紡STCが、長・短繊維を均一に複合する独自の技術「マナード」のアピールを強めている。同技術確立からの50周年を2020年に迎えるため、マナードを応用した新素材の開発に力を入れ認知度を高める。4日に大阪で始まった繊維素材展「テイスティ展」(6日まで)でマナードを応用した新素材「マナードエアリー」を初披露した。

 マナードエアリーは、バルキー糸「エアリーコット」の技術も活用し、ふんわりと軽やかな風合いでありながら、高い強度を併せ持つ。綿が空気を多く含む糸の構造になっており温かく、洗濯耐性も高い。インナー用途で提案する。ポリエステル40%・綿60%の40番単糸をスムース編みで展示した。富山事業所で生産する。

 マナードは長繊維と短繊維が均一に混ざるため両方の良さを引き出せるほか、縫製品に抗ピリング性や寸法安定性を持たせることができ、繊維製品がより長持ちするようになる。これまでポリエステル長繊維と綿、ウールとポリエステル短繊維、ポリエステル長繊維とレーヨンなどさまざまな組み合わせで採用実績がある。

 マナード以外に除菌性能を持ったアクリル素材「アグリーザ」もアピールした。繊維の衛生分野の機能として抗菌・防臭や制菌機能は良く知られているが、除菌機能は珍しい。

 アクリル原料に銀イオンを練り込むことで除菌機能を持たせており、効果は半永久的に続くという。黄色ブドウ球菌、肺炎桿菌で除菌効果があるとされる基準値の3倍近い機能を証明済み。

 綿との相性が良くアグリーザ10%混で効果が得られるという。靴のインソールや不織布の衛生着などを試作している。

 東京展は、10~12日にボーケン東京事務所(東京都江東区)で開く。開催時間は午前10時~午後5時で、最終日のみ午後3時まで。