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東洋紡糸工業/カシミヤ糸「サプナ」好調/ファートレンドが追い風

2018年07月06日(Fri曜日) 午前11時10分

 カシミヤ紡毛糸の東洋紡糸工業(大阪府忠岡町)が販売する20番双のカシミヤ100%紡毛糸「サプナ」の売れ行きが好調だ。サプナはこの糸を使った生地や製品を同社独自の加工によりファーのように毛を吹き出させることができるのが大きな特徴。

 好調の背景には今秋冬でカシミヤをファー調にした商品がレディース、メンズを問わずトレンドになっていることやファー加工の精度が高まったことがある。起毛とは異なり毛が抜けることがないこともアパレルから高く評価されている。

 サプナの販路拡大も好調を支える要因の一つ。得意とする横編み素材に加え、毛織物製造卸との協業で織物分野でも販路が広がっている。サプナは36色を備蓄して販売する。洗い加工でファー調にする技術を開発し、2013年から提案している。サプナを使った生地と製品専用の加工で、それ以外の糸では毛羽を出すことはできない。

 2年前に毛羽を出すための新たな加工薬剤を開発し加工の精度を高めた。薬剤を開発する前よりファーとして出る毛の長さが均一になり、製品で加工した時のサイズ感が安定するようになった。