中国・アリババ/AI活用の衣料 品店を年内設置

2018年07月10日(火曜日) 午前11時27分

 中国電子商取引(EC)最大手の阿里巴巴集団(アリババグループ、杭州市)は4日、人工知能(AI)を活用した衣料品販売のコンセプト店を今年末に香港に開設すると発表した。米カジュアル衣料大手のGUESS(ゲス)と提携し、AIを使って、服のコーディネートなどを提案する。5日付「香港経済日報」が伝えた。

 アリババの研究チームが約7年をかけて開発したAI技術を実店舗で応用。ユーザーエクスペリエンス(UX)を高めるとともに、収集したデータを解析して予約販売や在庫管理の効率化につなげる。

 コンセプト店は、顧客の来店時に、2次元コードや顔認証で登録者を識別し、顧客の購入履歴や好みを記録。その記録に基づいて、AIが服のコーディネートを提案する。未登録者の情報データは保存しない。

 店内の商品にはスマートチップなどが付けられ、客が好みの商品を手に取ると、最寄りのAIモニターに製品情報や、推奨する着こなしが提示される。モニター上に映し出された商品の「試着」を選択すると、その情報がバックオフィスシステムに通知され、選んだ商品を店員が試着室まで運ぶ。モニター上で「淘宝クローゼット」を選択すれば、消費者が以前にアリババ系のECサイト「淘宝(タオバオ)」や「天猫」で購入した衣類とのコーディネートも提案する。

 アリババは出店に先立ち、香港理工大学内で同コンセプト店を7日まで展示した。理工大とは今年3月、アパレル製品の特徴を認識するAIシステム「ファッションAIデータセット」の確立に向けて提携していた。

〔NNA〕