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アパレル商況/6月好調も7月は苦戦/セール第2弾開始に期待

2018年07月25日(Wed曜日) 午前11時45分

 百貨店の衣料品売上高は4、5月と前年を下回ったが、6月は回復した。百貨店のセールが三越伊勢丹グループのセール前倒しもあって、6月29日にスタートし、前年より1日多い日程となったことが大きい。アパレルの6月の売上高も前年を上回った企業が多かった。しかし、「セールでも買いたいものがはっきりしており、衝動買いはしない印象」(レナウン)と、7月は勢いを欠く展開。業界は27日から始まる「プレミアムサマーバザール」に期待する。

 三陽商会の6月の既存事業の店頭販売は前年比3%増加した。4、5月とも8%減だったが、紳士、婦人事業とも前年を上回った。紳士では気温上昇とクールビズ需要の高まりで、ウオッシャブル・吸水速乾、ストレッチ性などが装備されている商品や、軽くて通気性のよいジャケットが好調だった。汗の臭いについての需要もある。

 婦人ではシャツ・ブラウス、スカート、パンツの動きがいい。ブラウスは袖にボリューム感のあるものから、フレンチスリーブなど袖の短めのタイプが売れた。

 レナウンも6月の全社売上高は前年を0・2%上回った。うちセールが21・3%の伸びを示した。今年の関東の梅雨明けは6月29日だったが、その日から百貨店のセールが始まり、プロパーでの苦戦を取り返した形。「百貨店のセールがスタートすると、客足がGMSから百貨店に流れた」感もある。紳士ではポロシャツよりも、半袖シャツやTシャツが伸びている。婦人でもブラウスが人気だった。

 オンワード樫山も6月は前年をクリアした。「五大陸」「J・プレス」「iCB」などが好調。「自由区」ではブラウスが2桁%の伸びで、洗えるスカートなども売れた。TSIホールディングスの6月の直営店売上高も3カ月ぶりに前年を上回り、3・1%増だった。

 とはいえ、セールが一巡した後、7月は苦戦が続く。必要な盛夏物だけ買うという消費者心理が定着してきたとも考えられるが、歴史的な猛暑が客足を鈍らせていることも大きい。

 27日に開始するセール第2の山場となるプレミアムサマーバザールで、どれだけマイナスを取り戻せるか、が次の焦点となる。