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三陽商会/成長投資を積極化/ECと直営の巻き返し図る

2018年07月31日(Tue曜日) 午後3時48分

 三陽商会は、2018年1~6月期(上半期)連結決算が計画を下回った。岩田功社長は「成長投資の抑制、MD改革浸透の遅れ、直営戦略の計画下振れ、電子商取引(EC)成長戦略の進展遅れ」を要因に挙げ、下半期は成長投資への約4億円の追加配分を進めるなど巻き返しを図る。営業利益の黒字化は来期になり、19年度の定量計画値も見直す考えを示した。

 上半期の売上高は計画と実績に12億円の隔たりがあった。ECで6億円、直営店で5億円、百貨店は1億円それぞれ下回った。このため、下半期は成長に必要なマーケティング投資に2億5千万円、直営店投資に1億円、IT投資に1億円を追加配分する。

 MD改革の遅れに対しては、4月から社長直轄でてこ入れを図っている。不振ブランドの18秋冬のMD・マーケティングプランを見直し、組織・人事体制の見直しも9月から順次進める。

 直営店戦略は「MPストア」とコーポレートブランド事業の直営店拡大を推進。下半期に7店舗の新規出店を決めた。加えて「エポカ」の直営店戦略を強化する。「ブルーレーベル/ブラックレーベル・クレストブリッジ」は直営店向けMDを再構築する。「ラブレス」もリブランディングを実施する。

 ECは売上増のための投資を行うとともに、買収したルビー・グループのEC戦略の立案からサイト構築、オペレーション運営全般までの総合的な支援を活用する。モールビジネス「バイヤーズコレクション」を9月に立ち上げる。

 そのほかライフスタイル型ブランド「アポリス」を18秋冬からECで一部先行開始。婦人物が好調の「マッキントッシュ ロンドン」はMD改革、ブランディングを引き続き進める。

〈減収も利益改善〉

 三陽商会の2018年1~6月連結決算は減収ながら利益は改善した。売上高292億円(前年同期比8・2%減)、営業損失8億700万円(前年同期は16億円損失)、経常損失7億3800万円(17億円損失)、青山ビルなどの売却で純利益30億円(2億1100万円損失)を確保した。

(短信既報)

 在庫圧縮を推進した結果、1~2月のセール期に販売機会の逸失などで、減収となった。粗利益率は48・9%と、4・2¥文字(G0-AC9E)の改善。販管費は7億6千万円削減した。販路別では百貨店が9%減、FB・路面店が11%減、EC・通販が横ばい、アウトレットが9%増、卸・その他が18%減。好調ブランドは「サンヨー・エッセンシャルズ」「サンヨーコート」「エポカ」「エポカ ウォモ」「マッキントッシュ フィロソフィー」(婦人)だった。「トゥー ビー シック」「アマカ」は苦戦。

 通期では売上高605億円、営業損失16億円、経常損失15億円、純利益21億円を見込む。