西江デニム/カンボジア生産軌道に/中国ではCAD/CAM導入

2018年08月09日(木曜日) 午後3時58分

 洗い加工大手の西江デニム(岡山県井原市)は、カンボジアの協力工場を活用した製品OEM事業が軌道に乗りつつある。中国の生産拠点にはCADと自動裁断機(CAM)を導入し生産を効率化。国内、中国、カンボジアの3カ国で製品OEMに対応できることで「顧客にとってコストに見合った注文が出しやすい」(西江誠専務)体制が整った。

 カンボジアでは、ジーンズを中心に縫製から洗い加工、製品染めまで協力工場による一貫生産体制を確立し、生産を今年、本格的に開始した。ロットやリードタイムが「ある程度必要」(西江専務)なものの、コストメリットが魅力になる。カンボジアは中国、タイ、ベトナムから柔軟に素材調達でき、先進国が供与する一般特恵関税の受益国であることから、柔軟なモノ作りに比較的低価格で対応できる。SPAやGMSを中心に取引先を広げる。

 一方で中国合弁の西江服装後整理嘉興(浙江省平湖市)を軸とした中国生産は今春まで生産が低調だったものの、小ロット対応が可能でリードタイムを読める点から「コストが高くてもメリットのある製品については見直されつつある」と、秋から来年以降は受注が拡大。工場に最新のCAD/CAMを導入することで「生産を効率化し、品質向上、安定に向けて精度を高める」。

 中国では「エコプロジェクト」としてレーザー加工、オゾン加工、ナノバブルを活用した洗浄システムによる環境に配慮した一貫生産も可能。関心が高まるサステイナビリティー(持続可能性)に対応したモノ作りができる。

 カジュアル市場が低調なことからブランドによっては取引が大きく減少するなどの動きがあったが、新規取引先も増えてきたことから2018年9月期売上高は前期比横ばいになる見通し。来期はカンボジアの生産が軌道に乗ってきたことに加え、一部のブランドから定番商品の生産を「リードタイムや品質面から日本国内に戻したい」という動きもあり、西江専務は「受注が今期よりも増えてくれれば」と期待する。