シンガポール政府が出資/炭素繊維の台湾・永虹

2018年08月09日(木曜日) 午後4時0分

 炭素繊維を手掛ける台湾の永虹先進材料(UHTユニテック)が先頃、シンガポール政府系ファンドのGICから約800万米ドルの出資を受けていたことが分かった。GICの持ち株比率は9・3%で、永虹の第2位株主となる。6日付「工商時報」が伝えた。

 永虹の王智永総経理によると、GICは主に自動車や新エネルギーなどの産業への投資を手掛けており、リチウム電池中国最大手の寧徳時代新能源科技(CATL)や中国第一汽車集団(一汽集団)系の部品メーカーである長春一汽富維汽車零部件などに出資している。

 王総経理は、「シンガポール政府の資金を得たことで、自動車産業関連の顧客増やグローバル展開の強化が見込める。これまでの中国市場に依存したビジネスモデルから脱却し、海外市場への展開を進めたい」と説明した。永虹の鍾啓川財務長によると、GICは永虹には人を送らない方針。

 永虹には2016年第2四半期(4~6月)に日本最大のベンチャーキャピタル(VC)であるジャフコが、また同年9月に航空機部品製造の台湾最大手、漢翔航空工業(AIDC)が出資しているが、出資比率はGICがこの2社を大きく上回り、永虹の呉家幸董事長に次ぐ2位に躍り出た。永虹は先頃行った増資により、資本金を3億4300万台湾ドルに拡大した。〔NNA〕