メーカー別 繊維ニュース

メルテックス/下半期から糸売り強化へ/紡績ノウハウを競争力に

2018年08月14日(Tue曜日) 午前11時23分

 シキボウのインドネシア紡織加工子会社、メルテックス(東ジャワ州モジョケルト県)は下半期(2018年7~12月)から糸売りを強化する。低価格競争になりがちなポリエステル・綿混素材で、最もノウハウの蓄積がある紡績段階で差別化し、糸で売ることで競争力を高める。

 ポリエステル・綿混糸、CVC(綿混率50%以上)糸をメインに糸構造、原綿のブレンド方法などで付加価値を付けた素材の拡販に力を入れる。こうした素材の一つが綿70%・ポリエステル30%混の2層構造糸「ツーエース」。ポリエステル短繊維を綿で包み込む構造で肌触りが綿に近く、吸水速乾性がある。作業着用途で実績が豊富。

 新たな売り先の開拓を狙ってバリエーションを増やしており、ツーエース以外に、ポリエステル50%・綿50%の「ツーエースドライ」、ポリエステル65%・綿35%の「ツーエースGB」も開発しメルテックスで製造できる。

 リネン分野ではシキボウのリネン事業の強化と連動し、メルテックスでもツーエースのリネン用タオル・シーツ向けの糸、生地、加工布の販売を強化する。

 白衣・作業着を主販路とする双糸の生産・販売を増強する。今年3月末に10台のダブルツイスターを入れ、今月末にもさらに10台を追加で導入し生産力を高める。日本国内で堅調な伸びが続くユニフォーム市場への供給を強める。洗濯耐久性、生地強度の向上といった双糸のメリットをアピールする。

 同社はポリエステル・綿混素材が主力。ユニフォーム向け、中東民族衣装向け、リネン向けの順で販売量が多い。大半は日本を仕向地とした繊維素材。今期、ユニフォーム用途は堅調だが、中東は前期から苦戦、リネン向けはまだ量が少なく今後、重点的に伸ばす。