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東洋紡「ナーブリッジ」/米国で本格販売へ/米国販売代理店と契約

2018年08月21日(Tue曜日) 午前11時40分

 東洋紡は神経再生誘導チューブ「ナーブリッジ」の米国での販売を本格化させる。このほど、米医薬品・医療機器大手のバクスター・インターナショナルの子会社であるシノビス・マイクロ・カンパ―ニーズ・アライアンスと米国での販売代理店契約を結んだ。9月からシノビス社が米国でナーブリッジの販売を開始する。

 ナーブリッジは、医療用縫合糸などに使われるポリグリコール酸(PGA)による3次元織物製チューブの内腔にコラーゲンを充填(じゅうてん)したもの。PGAチューブで欠損・断裂した神経をつなげるとチューブ内腔コラーゲンが足場となって神経の再生を促進する。PGAは生分解性があるため、チューブは体内で分解・吸収される。

 2013年から日本での販売を開始し、自家移植など他の神経再生治療法と比べて患者への負担が少ない神経再生デバイスとして有効性と安全性が認められてきた。

 今回、ナーブリッジの米国での販売を本格化させるためにシノビス社と販売代理店契約を結んだ。シノビス社は05年から自社の神経再生デバイス「ニューロチューブ」を販売するなど強い販売網や医療現場との幅広いネットワークを持つ。米国のほか、欧州やアジアにも販売網を持つため、将来的にはナーブリッジの世界販売の基盤にもなることが期待できる。

 9月13日から15日まで米ボストンで開催される米国手外科学会の年次総会でシノビス社がナーブリッジについて発表した後、一部先行販売を経て19年から本格販売する。20年からは米国以外の国への販売拡大も予定する。