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タイ・フジボウ・テキスタイル/縫製増強の成果上げる/原料高騰請けコスト削減強化

2018年08月30日(Thu曜日) 午後3時31分

 【バンコク=宇治光洋】富士紡グループの紡績・編み立て・縫製会社であるタイ・フジボウ・テキスタイル(TFT)は、昨年実施した縫製能力増強の成果を確実なものにすることを2018年度の重点課題に掲げる。同時に、綿花やポリエステル短繊維など原料価格の高騰が続いていることから、これまで以上にコスト削減に取り組み、コストアップの吸収に務める。

 岩國信利社長によると、18年上半期(1~6月)は減収減益となった。17年に紡績設備を縮小したことが大きな要因で、さらに「綿花やポリエステル短繊維などの原料価格が高騰していることも利益を圧迫している」と話す。

 同社の紡績生産の60~70%がフジボウアパレルのインナーブランド「BVD」用原糸だが、今期は受注にやや勢いがない。一方、BVDの編み立て・縫製は安定した稼働が続く。特に縫製は生産設備を昨年増強し、月産15万枚(従来は同8万枚)体制となっている。増設分の稼働が今期から本格化し、稼働率を高めている段階。現在は14万枚まで生産が上がってきている。

 このため岩國社長は、下半期の重点課題として「縫製の生産量を早期に目標とする15万枚まで高める」ことを挙げ、縫製スタッフの育成などによる生産性向上に力を入れる。

 一方、紡績に関しては、コスト上昇が続いていることから一段のロス削減や受注拡大でコストアップの吸収に努める。昨年12月には冷却・空調設備を更新しており、こうした設備投資による省エネ効果もコスト削減につなげる。

 そのほか、BVD用原糸以外の綿糸販売についても新規提案に力を入れる。現在、BVD原糸以外の綿糸販売が生産量に占める割合は5~10%程度だが、これを少しでも高めることを目指す。