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ニッセンケン・ホーチミン試験センター/依頼件数が徐々に拡大/プノンペンとの連携強化も

2018年09月06日(Thu曜日) 午後4時9分

 ニッセンケン品質評価センターのホーチミン試験センターと同営業所では、2017年9月の開所以来、試験依頼が徐々に増えている。今後も、依頼元の開拓をホーチミン近郊からまず進めてそれを同国内での事業基盤とし、カンボジア・プノンペン支所との連携も強めて依頼件数の拡大に臨む。

(ホーチミンで吉田武史)

 藤田耕三所長は、日本の検査機関としてはベトナムへの進出が最後発であったことを「出遅れたという感はある」としつつも、他の検査機関が欧米系機関とのパートナー連携による進出であることから、「当機関は独立運営なので制約がなく自由度が高いことが強みだ」と強調する。例えば、パートナーの意向やルールにより土曜日を休業しないといけないケースも他機関では見られるが、同機関ではそうした制約もない。

 ただし、最後発であるため「ルートが既に出来上がっていることが多く、なかなかそこを切り崩せない」という問題は抱える。この改善に向けて、ホーチミン近郊から依頼元をこまめに訪問することなどで基盤を作っていき、その後、同国中部や北部に対象を広げていく考えを示す。

 プノンペン支所との連携も推進する。プノンペンには検品センターを以前から設立しているが、ホーチミン試験センター・プノンペン支所を昨年12月に新たに立ち上げてホーチミンとのルートを開設した。プノンペン支所で試験依頼を受けた生地などをホーチミン試験センターに陸送し、試験受け付けから3営業日後に試験結果を依頼元に伝えるというサービスを行っている。生地がベトナムにある場合は、返答までの時間がさらに短くなるという。

 アジアで唯一の「エコテックス」認証機関であることもアピールし、日本の本部やエコテックス事業所での依頼増につなげる。

 同センターは17年9月に、ベトナムでの生地生産が盛んになってきたことを受けて設立したもので、抗菌防臭など同国内の規制により行えない一部の試験を除く各種試験設備を導入している。現在の依頼元は日系が9割を占め、スポーツ、ユニフォーム、大手SPAが3本柱。日系商社などによる素材の現地化の流れに対応して地道に試験依頼の拡大に努めるとともに、現在1割に満たない欧米など対日以外からの依頼獲得にも中長期の課題として取り組む。