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テキスタイル全般を値上げ/東洋紡STC

2018年09月10日(Mon曜日) 午後4時4分

 東洋紡STCは10月新規契約分からテキスタイル全般を値上げする。値上げ幅は現行価格比10~15%。原料高騰に加えて電力など用役費、物流コストの増加で採算の悪化が深刻化しており、このままでは今後の安定供給が難しくなると判断したため。

 同社によるとポリエステル原料の高純度テレフタル酸とエチレングルコール、ナイロン原料のカプロラクタム、アクリル原料のアクリロニトリル、および綿花のいずれも高騰が続いており、2017年対比で20~40%の価格上昇となっている。染料やカセイソーダなど助剤も高騰も著しく、こちらは17年比で50~70%の価格上昇となった。加えて電力・ガスなど用役費、物流コストの上昇も採算悪化に拍車をかけている。

 同社では現在のコスト上昇の背景には原料サプライヤーの寡占化、新興国での環境規制強化などによる供給量の制限、さらに人手不足などいずれも構造的な要因があると分析する。このため自助努力だけでは現在のコストアップを持続的にカバーすることはできないと判断。今後の安定供給と新規商品の開発体制を維持するためにも今回の値上げを決めた。