HKIRTA/繊維リサイクル工場 稼働へ

2018年09月10日(Mon曜日) 午後4時20分

 香港政府系の先進繊維研究機関、香港紡織・成衣研究センター(HKIRTA)は10月、新界・大埔で繊維製品のリサイクル工場の全面稼働を計画する。回収した古着などを新しい繊維として再生する。同様の工場は香港で初めて。4日付「香港経済日報」などが伝えた。

 工場はアパレルメーカーの龍達紡織と提携して開設する。面積は約1860平方メートル余りで、3本の生産ラインを配置する。工場に届いた衣類のファスナーやボタンを分離するなどし、1日当たり最大3トンの糸を製造することを計画する。回収するのはウールや化学繊維、綿の衣類。再生コストは、新品を生産するより3割落とせるという。スウェーデンのアパレル大手H&Mが糸の購入を決めた。

 これに先立ち、HKIRTAと龍達紡織などは3日、市民が持ち込んだ古着を新たな衣類としてリサイクルする店舗を、新界・セン湾に開業した。新たな衣類に作り替える時間は4時間から2日程度で、セーターなどとしてよみがえらせる。通常の衣類の生産工程に比べ、エネルギー消費量を75%低減できるという。1着当たりの価格は200~800香港ドル。

 HKIRTAの葛儀文・最高経営責任者(CEO)は、「現在香港では1日当たり300トンの衣類が廃棄されており、リサイクル店舗の開業は不要になった衣類が廃棄されるのを防ぐことにつながる」と説明した。

〔NNA〕