トスガメックス/小口・短納期対応磨く/幹部スタッフ育成にも力

2018年09月13日(木曜日) 午前11時43分

 ベトナムの有力縫製メーカーであるアンフックグループの対日シャツ縫製工場、トミヤ・サミット・ガーメント・エクスポート(通称トスガメックス)は今後、小ロット・短納期対応の強化、付加価値品の拡大、幹部スタッフの育成――に努める。

 同社は2003年に当時のトミヤアパレルと住友商事の合弁によって設立された縫製工場。09年にトミヤアパレルが破綻した際に、アンフックグループの100%子会社となり、現在に至る。販路は現在も対日が100%で、紳士服チェーン、百貨店アパレル、セレクトショップなどにドレスシャツやカジュアルシャツを納める。

 高島正幸社長によると、13年以降、生産効率の向上に力を入れて月産1万枚のペースで生産能力を拡大、現在は約970人の縫製スタッフで月産20万枚を縫製する。縫製の生産性は、中国を100とした場合にベトナムが70、カンボジアやラオスが65のレベルというのが一般的な認識とされるが、高島社長は「当工場は95~100まで引き上げられた」と自信を示す。この生産性がフル操業に寄与している。

 既製シャツの生地裁断から完成までの日数は、一般的には2週間前後だが、同社では5~6日を実現した。

 縫製工場では通常、サンプル専用ラインを設けているが、同社にはそれがなく、量産ラインでサンプルも縫製する体制を敷く。工程の工夫によるもので、「リスクはある」ものの、サンプル品と量産品との誤差が生じにくい上、短納期や小ロット対応にも効果を発揮する。今後もこの機能を磨く。

 幹部スタッフのスキルアップにも力を入れる。約2カ月の社員研修制度を5年前に導入。既に120人がこの研修を受けており、「明らかにスキルが上がっている」と手応えを示す。今後も「勤続年数イコール経験ではない」をモットーに引き続き研修によるスキルアップを図り、生産性向上につなげる。

 付加価値品の拡大もテーマとしており、テープ縫製やハンドステッチなどへの対応を強めている。