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メルテックス/シキボウ江南と連携強化/ロス削減と効率アップへ

2018年09月19日(Wed曜日) 午前11時47分

 シキボウのインドネシア紡織加工会社、メルテックス(東ジャワ州モジョケルト)は紡織編加工を手掛けるシキボウ江南(愛知県江南市)との連携を強める。それにより素材のロス削減と作業の効率アップを図る。

 メルテックスの売上高の7割ほどを占める日本向けでは、以前からシキボウ江南が大口供給先になっていたが、受発注の状況、生産体制、国内の売れ行きなどの情報をこれまでより綿密に共有し合うことでさらに連動性を高める。顧客ごとに違う生地幅・ロット、機械に最適な素材の供給量など細部まで情報を交換することでロスを徹底的に減らし、工場での作業効率を大幅に高める。

 メルテックスの尾崎友寿社長は、今年3月までシキボウ江南の社長を務めており、両工場で生産されるユニフォーム、シャツ、寝装用途といった織物の営業部署を指揮していた経験もある。そのため江南の生産設備だけでなく供給先の要望にも明るい。

 尾崎社長は「(江南に)どういう顧客がいて、それぞれの売り先が欲しがる生地の幅、江南の機械に最適な糸の量も把握している」とし、「江南が欲しがる素材をタイムリーにしかも使いやすい幅や量で供給することで、グループ同士でしかできない無駄のない最適な供給体制を目指す」と説明する。

 シキボウは今期(2019年3月期)始まった3カ年中期経営計画で、国内の江南・富山の2工場、メルテックス、シキボウ傘下の新内外綿のタイ繊維商社J.P.ボスコ、そしてベトナムの協力工場、それぞれが生産販売で連携する体制作りに取り組む。各拠点の弱点を補完し、強みでシナジーを発揮することでグローバルな素材供給体制を実現する。今回のメルテックスとシキボウ江南との連携強化はその一環と位置付ける。