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トンボ/今期は売上高295億円計画/次期中計、利益重視の経営へ

2018年09月26日(Wed曜日) 午前11時31分

 学生服製造大手のトンボ(岡山市)は2019年6月期、売上高295億円(前期284億円)を計画する。今期は中期3カ年計画「アクション300」の最終年度となるが、目標としていた売上高300億円の達成は少子化で需要拡大が望めず厳しい情勢。近藤知之社長は次期中計を見据え「売り上げ拡大より利益重視の経営を進める」と話した。

 前期は少子化で人口減の著しい地方で売り上げが落ちたものの、東京、名古屋、大阪の大都市圏は伸びた。営業統括本部、支店統括本部、生産物流統括本部、経営管理本部の4事業本部体制を7月から敷くとともに東京本社を設置し、売り上げ拡大を望める大都市圏へ販売と人員の強化を図る。

 制服モデルチェンジ(MC)校を獲得に向けた市場での競合が激しくなる中、差別化提案による商品仕様の複雑化が進み、新規物件の粗利率低下を招く傾向から「戦わずして勝つ」(近藤社長)手法を追求。昇華転写プリントといった優位性のある分野の強化に加え、学校へ「他社に先駆けた営業活動をしていく」など情報収集の強化にも努める。

 19年6月期について、現状のままでは売上高295億円の計画にとどまるが、近藤社長は「業界の再編成など何が起こるか分からない」と指摘。中計で掲げた300億円の目標達成も可能性があることに含みを持たせた。

〈18年6月期は増収減益に〉

 トンボの18年6月期決算は売上高284億円(前期比4・0%増)、営業利益16億円(8・9%減)、経常利益16億円(9・8%減)、純利益(7・2%減)と増収減益だった(短信既報)。3期連続の増収だったが、人件費の増加や材料費値上げによるコストアップ、MCで発生した不良在庫の処理が響き、減益となった。

 スクールはMC校の獲得で都市部が健闘、「イーストボーイ」の制服が8校決まるなど、18年MC校全体の200校のうち半数近くを獲得し、売上高が215億円(4・5%増)。スポーツは「ヨネックス」の約120校の獲得を含め、全体で260校を超える新規校を獲得し、売上高が45億円(4・1%増)。ヘルスケアはメディカルなど堅調だったものの、主力のケアウエアの苦戦で19億円(0・2%増)と微増だった。

 今期は売上高295億円、営業利益17億円、経常利益17億円、純利益11億円を計画。部門別売上高ではスクール222億円、スポーツ48億円、ヘルスケア20億円を想定する。