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シキボウ/天然由来で機能加工/ユーカリ成分で抗菌・抗ウイルス

2018年10月18日(Thu曜日) 午前11時54分

 シキボウは得意の機能加工で天然由来成分の活用を進めている。このほどユーカリから抽出した成分による抗菌・抗ウイルス加工素材「ユーカリーブ」を開発した。そのほかにも天然由来成分による抗菌加工や撥水(はっすい)加工素材の打ち出しを強める。

 ユーカリーブは、国産ユーカリの葉から抽出した成分を活用した抗菌・抗ウイルスのマルチ機能加工生地。抗菌性と抗ウイルス性はいずれも日本工業規格(JIS)や国際標準規格(ISO)にも基づく試験方法で性能を確認している。

 同社ではそのほか、ヤシの実から抽出した成分による撥水加工生地「ヤシパワー」やアロエ成分による抗菌加工生地「アロエージュ」など天然由来成分による機能加工素材の打ち出しを強化する。

 近年、衣料品分野で抗菌・抗ウイルスなど機能加工素材へのニーズは高いものがある。一方で婦人服やカジュアル分野では、従来の有機合成化学で作られた成分による機能加工ではブランドのコンセプトや世界観とうまく組み合わせることが難しく、結果的に機能加工の採用が見送られるケースも多い。

 これに対して天然由来成分による機能加工は“ボタニカル”や“エコロジー”といった切り口からファッションブランドのブランドコンセプトや世界観と親和性を持たせやすい。このため機能加工の採用が遅れていたファッション・カジュアル分野での提案が加速しそうだ。

〈防虫加工「防虫アーマー」も登場〉

 シキボウはこのほど、防虫加工生地「防虫アーマー」を開発した。蚊を使った実験で防虫性能と安全性を確認している。後加工のため、UVカットなど他の機能加工との併用も可能な点が特徴となる。綿100%やポリエステル・綿混のほか、ポリエステル100%への加工も可能。近年、防虫加工への注目が高まっており、防虫アーマーもユニフォームのほかスポーツやアウトドア分野へ提案を進める。

 これら防虫加工素材や天然由来機能加工素材は、18日までシキボウビル(大阪市中央区)で開催中の同社「機能素材展」で披露する。“科学と繊維の融合”をテーマに多彩な機能素材を提案する。24日から26日にはボーケン東京本部ビル(東京都江東区)で東京展も開く。