特集 パンテキスタイルフェア大阪2018/台湾の精鋭57社が日本深耕へ/機能、エコ、越製を訴求/10月31日、11月1日、大阪OMMビルで

2018年10月19日(金曜日) 午後4時22分

 台湾の繊維産業連合会、紡拓会(台北市)は10月31日、11月1日の2日間、大阪OMMビル2階C&D展示ホール(大阪市中央区)で素材の見本市「パンテキスタイルフェア大阪2018」を開く。41回目の今回は、近年最多の57社が出展し、高機能生地やエコ素材、コスパの高いベトナム品などをアピールする。有力メーカーとコンバーター25社を紹介する。

〈遠東新世紀/環境対応の紡績糸〉

 台湾屈指のコングロマリット、遠東集団(ファーイースタン・グループ)傘下の大手繊維企業で、原料から製品まで一貫で展開している。今回展には紡績糸部門が出展し、機能性や環境配慮型の糸をアピールする。

 日本で環境素材への関心が徐々に高まっていることから、グループでペットボトルの回収から手掛けるリサイクルポリエステル糸を目玉として打ち出す。

 リサイクルポリエステルの生産は、20年以上の実績があり、日本でも合弁のフレーク工場を運営している。台湾で回収されるペットボトルの半分を同社が使っている

 大手スポーツブランドと開発した無水捺染素材やトレーサビリティー(追跡可能性)を確立した糸なども出展する。

〈福懋興業/ベトナム製の高機能生地〉

 台湾塑膠工業(台湾プラスチック)の子会社で、合繊織物メーカー最大手。スポーツからアウトドア、カジュアルまで幅広い顧客に向け、ベトナム品を中心とした高機能生地を訴求する。

 大手SPAを主要顧客とする日本向けは近年、日本・ベトナムの自由貿易協定(FTA)を背景にジャケットやボトム用途のベトナム製生地を大きく伸ばしてきた。今年上半期は、欧米系メガスポーツブランド向けが好調だった一方、日本向けは前年同期の急伸の反動で横ばいだった。

 生産拠点は台湾、ベトナム、中国にあり、ベトナムの年産能力を来年2千万ヤード増やす計画を持つ。これにより国・地域別生産比率は台湾45%、ベトナム35%、中国20%になる見通し。

〈台元紡織/東レ素材のニット生地〉

 紡績から織布、染色加工まで一貫で展開する老舗繊維メーカー。台湾、中国、ベトナム、南アフリカに製造拠点を有し、顧客の幅広いニーズに応えている。

 今回展では、主力商材であるデニム、布帛、ニット生地それぞれの新製品を出展する。特にニット生地と、ユニフォーム向け布帛生地の提案に力を入れる。価格優位性と機能性を強みとするベトナム製も紹介する。

 デニムはインビスタの高強力ナイロン「コーデュラ」を使った春夏向けの涼感素材、布帛は「クールマックス」使いの吸水速乾の高機能生地、ニットは東レの軽量素材使いを訴求する。日本向けはデニムと布帛が先行し、ニットが出遅れているため、今回展を機に拡大したいと考えている。

〈立祥実業/ナイロン加工糸の老舗〉

 ナイロンを主力とする69年創業の老舗加工糸メーカー。「ホールガーメント」向けなどのナイロン加工糸を中心に、布帛、ニットの生地もアピールする。

 台湾最大規模のナイロン加工糸工場は、仮撚り機やコーンワインダーなどの最新設備を備える。月産能力は、染めていない本白(ロウホワイト)糸が400トン、染め糸が200トン。

 ナイロン加工糸の用途は経編み、丸編み、織物、スパンデックスカバーリング糸、パンスト、細幅織物など。

 販売先は海外が中心。本白は50%、染め糸は70%を輸出している。日本に向けての、本白糸の直接輸出は少ないものの、染め糸は靴下や製袋、レース、セーターなどの業者に直接供給している。

〈尚益染整加工/防汚などの高機能生地〉

 自社工場で高機能生地と染色加工を手掛ける。強みは1984年の創業以来、培ってきた染色加工技術。防汚加工を前面に打ち打ち出し、スポーツとアウトドアに加え、ユニフォーム顧客の新規開拓を目指す。

 長く染色加工専業だったが、3年前に自社開発の生地の販売に乗り出した。順調に拡大し、現在は売り上げ全体の半分を占める。今後、生地メーカーとして発展していく構想を持つ。

 昨年10月、抗菌防臭加工生地で海外第1号となるSEKマークを取得した。制菌加工(特定用途)でも取得する計画で、日本市場の深耕につなげていく考え。

 桃園市の自社工場は、織り・編み、染色加工を手掛け、「ブルーサイン」認証を取得している。

〈呈紡企業/バラエティー豊かなパンツ地〉

 布帛とニットのパンツ地とシャツ地のコンバーター。無地と柄物のパンツ地をメインに出展し、秋冬向けの裏起毛や風合いを追求したナイロンと麻の混紡糸使いなど、トレンドを意識した生地を打ち出す。

 開発力を武器に、台湾の協力工場を使い、バイオーダーで展開している。従来は日本向けのパンツ地がメインだったが、ここ数年シャツ地が伸長している。涼感やイージーケアなどの機能性を持つ生地が好評を得ている。

 一方、主力のストレッチのパンツ地は価格を強みとする中国メーカーに押され気味。こうした中、ニット生地への参入やこれまで少なかったメンズ向けの拡充など、新分野へ挑戦している。これが奏功し、今年後半から受注が回復している。

〈東紡興業/高機能ユニフォーム生地〉

 織布と染色工場を持つ創業30年の生地メーカーで、機能性のユニフォーム生地が強み。生分解性の生地▽アンチピリングのニット生地▽防水加工のユニフォーム生地▽インビスタの高強力ナイロン「コーデュラ」を使った登山ウエア向け生地――などを出展。

 アウトドア、スポーツウエア向けとユニフォーム向けを展開している。より機能性が求められるユニフォーム生地の開発に近年力を入れ、欧州市場を中心に成果を上げている。

 現在の用途別構成比はユニフォーム6割、スポーツ・アウトドアウエア4割。

 日本市場でもユニフォームの開拓に力を入れる意向で、今回展でもUVカットと涼感の機能を持つ独自素材をユニフォーム向けとして提案する。

〈富勝紡織/リサイクル糸のパイオニア〉

 リサイクル糸のパイオニア。リサイクル糸と生地、それらを使ったかばんなどの製品を訴求する。

 1968年創業で、今年節目の50年を迎えた。20年前に環境配慮型の素材の研究を始め、2000年代初めに台湾で最も早く、ペットボトル由来の再生ポリエステルを開発した。以来、環境配慮型素材を主力に展開している。紡績から生地、製品まで一貫で手掛けている。

 売り上げ構成比は、糸と生地がそれぞれ15%、製品が70%。市場別では欧米70%、日本30%。

 台湾海洋局から提供を受ける漁網の廃プラスチックを使ったリサイクルナイロン糸の生産を13年に始め、昨年から同糸使いの生地の販売にも乗り出した。今回展でも披露する。

〈●傑/半導体技術使った撥水〉

 半導体技術を応用した後加工専業のベンチャー企業。環境に優しい撥水(はっすい)加工をアピールする。

 この撥水加工は助剤を使わず、特殊な真空状態の機械の中で半導体技術を使い、ポリマーを生地に付着させることで撥水の効果を得る。

 助剤を使った加工に比べ、環境を汚さず、フッ素フリーのため人体にも無害。撥水だけでなく、撥油(はつゆ)の効果もあり、通気性も抜群という。洗濯を50回以上してもほとんど機能は低下しない。

 既に実用化しており、台湾と欧州で導入が始まっている。日本ではまだ実績がなく、今回展で初披露する。今後プロモーションを強め、アウトドア、スポーツウエアから、医療やユニフォームまで幅広く開拓していく予定だ。

(●はさんずいに雷)

〈達歩施企業/機能性の「ニットデニム」〉

 糸の染色から丸編み、縫製、製品洗いまで一貫で手掛けるデニム調素材「ニットデニム」のパイオニア。▽ベーシックなストレッチ生地▽ウオーキングウエアなどに使われる涼感タイプ▽裏地にフリースを使った秋冬向けパンツ地▽エコ素材など、バラエティー豊かなラインアップを訴求する。

 広東省の自社工場は生地で年間700万ヤード、縫製で250万着の生産能力を持つ。欧米の大手カジュアルが主要顧客で、日本向けはジーンズブランドのOEMが主力。

 近年は環境への取り組みを強めている。台湾メーカーのリサイクルポリエステルなどを採用するほか、自社工場での環境投資に注力し、省エネ型の「ナノ洗浄」による製品洗い加工などを行っている。

〈恒ヨウ企業/ビジカジ向けスーツ地〉

 ポリエステル・レーヨン(ER)混を強みとする生地コンバーター。日本でトレンドになっているビジカジ、アクティブスーツ向け生地と、ポリエステルやER使いのベーシックなスーツ地を出展する。

 生産背景は、台湾と中国の浙江、山東、江蘇各省の協力工場20軒。ERのほか、ポリエステル、ナイロン、ウール、コットンの織物と編み物をバイオーダーで展開する。スーツ地のほか、コートやジャケット地も取り扱っている。強みは企画力とQR。

〈貫興実業/コットンライクなスーツ地〉

 スーツ、パンツ地のコンバーターで、価格優位性とQR、企画力を武器にしている。得意のコットンライクなスーツ生地を前面に打ち出し、アパレルブランドや流通の新規顧客の開拓を目指す。

 米国と南米向けのパンツ生地を主力に展開してきたが、4年前から日本市場の開拓に乗り出した。日本向けのメイン商材は、ウールライクなポリエステル使いのスーツ地で、販売を順調に拡大している。日本向けの売上構成比は、既に2割に達している。

 生産背景は、台湾の協力工場30軒。

〈崇躍実業/アウトドア向けニット生地〉

 アウトドア、スポーツウエア向けの軽量で豊富な機能性を持つニット生地メーカー。抗菌や通気性、吸汗・速乾、撥水(はっすい)・撥油(はつゆ)などの高機能生地を出展し、アウトドアからスポーツ、カジュアルウエアまで幅広い顧客の開拓を狙う。

 ニット生地は、糸から生地まで一貫で開発し、台湾の自社工場で生産している。協力工場で生産するアウトドア向けの布帛生地も一部取り扱っている。

 主力の顧客は、欧米の大手アウトドアやカジュアルウエアブランドで、シャツ地とパンツ地が大部分を占める。日本市場の開拓は、2年前に本格化した。ゴルフウエアブランド向けを中心に伸びており、全体の売上高の15%を占めている。

〈達紡企業/超弾性の両面ニット生地〉

 インナー、スポーツウエア用途のニット生地メーカー。日本で実用新案を取得した「両面ストレッチ生地」をメインに、ナイロン・スパンデックス混のさまざまな編み地を訴求する。

 両面ストレッチ生地は、両面とも表地で、優れたストレッチ性とキックバック性を持つ。インナーや靴、Tシャツなどあらゆるアイテムに適している。ブラジャーはカップ部分だけでなく、ベルト部分にも使え、生産コストを抑えられる。

 2019年末に桃園市の既存工場の側で編み地の新工場を稼働させる。月産能力は、現状の125万メートルから250万メートルに拡大。スパンデックス高混率のニット生地の需要が従来のインナーに加え、スポーツでも高まっているため、これに対応する。

〈立益紡織/安心・安全の天然抗菌〉

 糸から織布、染色まで台湾で一貫生産する生地メーカー。ポリエステル、ナイロンチップに天然由来の抗菌成分を加える独自加工技術「グリーンディフェンス」を紹介する。

 グリーンディフェンスは、シナモンとアーモンドから抽出した微細な粉末状の抗菌成分をチップと融合する技術で、銀イオンや化学薬品による抗菌加工で懸念される人体への悪影響がないという。

 欧州では近年、化学物質による抗菌加工への懸念が強まっている。こうした中、一部のブランドが安心・安全の抗菌加工としてグリーンディフェンスに注目し、採用を始めている。

 このほど、日本の検査機関の抗菌性試験に合格した。これを機に、日本での本格普及を目指していく。

〈東繊精密工業/機能性のシャツ、スーツ地〉

 ポリエステル使いのシャツ地とスーツ地のメーカー。今回展では、通気性の高い生地やストレッチ性のある天然素材ライクの生地などを訴求する。

 自社工場の月間生産能力は200万ヤード)。強みは企画力と厳格な品質管理。自社デザインチームを持ち、四半期ごとに新製品を開発している。品質管理は、生機の染色、仕上げ、製品の3段階で厳しい検査を行い、品質の安定を図っている。これらが評価され、欧米の大手ブランドと長期的な取り組みを続けている。

 日本向けは、商社を通じスーツ専門店などに販売している。日本向けの売上高は全体の15%を占める。この5年間、ポリエステルのスーツ地が受け入れられるようになり、売り上げを徐々に拡大している。

〈晨華企業/幅広い用途の布帛生地〉

 台湾に織布工場を持ち、ファッションからスポーツ、アウトドアまで幅広い用途の生地を展開しているメーカー。ファッション向け機能素材と、ユニフォーム向け生地を打ち出す。

 日本市場は売り上げ全体の4割を占める重要市場。これまでは台湾の商社経由でスポーツブランドに販売してきたが、日本語人材を採用し、自社でも開拓することにした。

 99年の創業当初は、ファッション素材を手掛け、その後スポーツやアウトドアに参入した。そのため、ファッションとスポーツの要素を融合した生地を得意とする。

 桃園市にある自社工場は、ウオータージェット織機200台を導入し、ストレッチ素材の生地を中心に生産している。

〈綿春繊維工業/スポーツ用途のニット生地〉

 スポーツ用途で実績が豊富なニット生地メーカー。コストパフォーマンスに優れたベトナム品を打ち出し、新規顧客の開拓を狙う。先染めポリエステル糸で表現するグラデーション生地と、サステイナブル素材使いを目玉商品に据える。グラデーション生地は、プリント工程がないため、汚染水の排出を大幅に削減する。原着糸の編み方によって生地の色の濃淡を出すため、染色堅ろう度がプリントより高く、納期も短縮できる。サステイナブル(持続可能な)素材は、環境配慮型の先染め生地をアピールする。

 同社は桃園市の自社工場で織布から染色加工を行っている。ベトナムでは自社工場で経編み、協力工場で丸編みを手掛けるほか、合弁の染工場を運営している。

〈佳紡国際貿易/高機能の「リッチ・ヤーン」〉

 高機能生地のメーカー。原糸段階でUVカットや抗菌消臭機能を加えた独自素材「リッチ・ヤーン」を、スポーツウエアからユニフォーム、シャツ、肌着まで幅広く使える素材として紹介する。

 リッチ・ヤーンは、ポリエステルとナイロンの2種類ある。台湾の協力工場で紡績し、自社の織布工場と協力工場の編み立工場で生地にしている。

 売り先は、欧州とロシアが中心で、スポーツやインナーブランドとの取り組みを拡大中だ。

 日本向けは売り上げ全体の1割程度で、スポーツウエアに採用されている。今後はユニフォーム向けも展開したい考え。

 今回展では、リサイクル・ヤーンの環境素材タイプや、省エネと環境対応を追求した染色技術も紹介する。

〈享和実業/ジャカードのニット生地〉

 スポーツ用途のニット生地のコンバーター。得意の意匠性の高いジャカードニット生地をアピールし、スポーツとファッションブランドの開拓を目指す。吸汗速乾やUVカットなどの機能性のほか、リサイクルポリエステル使いの環境素材も紹介する。

 顧客の中心は米国の大手インナーやスポーツ、カジュアルブランド。米国向けの売り上げは全体の7割を占める。

 日本向けは5年前に開拓を始め、順調に拡大している。スポーツブランドとの取り組みが特に好調だ。

 工場は持たないが、台湾の協力工場を活用し、原料から生地まで自社で開発している。2年前に生産技術の向上により生産コストの抑制に成功し、コストパフォーマスを高めた。

〈キン廷織品開発/ポリエス100%スーツ地〉

 ポリエステル100%の布帛生地メーカー。コストパフォーマンスの高さや、ストレッチ性などの機能を武器にするメンズのスーツ地を中心にアピールする。

 2000年の創業から長くメンズ、レディースのスーツ生地専業だったが、ここ数年スポーツとアウトドアウエア向けに参入し、スーツとスポーツ、アウトドアの両輪で成長を図っている。

 台湾の自社工場と、台湾と中国の協力工場で生地を生産している。強みは、価格競争力と見本反のQR。見本反は、台北市内のオフィスに設けたサンプル作室で生産しており、約20日で提供する。

 顧客は、欧米が中心で、日本はまだ少ない。

〈宏良国際/高機能の合繊生地〉

 合繊機能素材を使った布帛生地のメーカー。撥水加工のストレット生地や、インナー向けの抗菌加工の生地、ウールライクのナイロン生地、群馬県桐生市の工場で染色したポロシャツ、スパンデックス混の登山ウエア向けストレッチ生地など、バラエティー豊かな製品をアピールする。

 生機は台湾の自社工場で生産し、染色は協力工場で行っている。販売額の6割は織物で、残りがニット生地。欧米の著名スポーツ、アウトドアブランドに加え、作業服やサービスウエア、カジュアル向けでも実績がある。

 強みは開発力。開発部門を設け、顧客のさまざまなニーズに応えている。近年は防水・撥水(はっすい)、通気性、超細デニム、環境配慮型の生地の開発に力を入れている。

〈春昌企業/高機能のニット生地〉

 ファッション、スポーツウエア向けの高機能ニット生地メーカー。リサイクル素材使いや、さまざまな機能性を持つニット生地、保温性に優れたフリース生地などを打ち出す。

 強みは、生地の開発力。生産は一部出資する織布工場や染色工場のほか、約30年協力関係にある工場で行っている。

 市場別の売り上げ構成比は、欧州50%米国20%韓国20%日本など10%。メインの欧州市場は、スポーツブランドがメイン顧客で、ここ数年ヨガウエア向けの販売が好調に推移している。

 日本市場は、昨年から開拓を始めた。商社を通じ、スポーツブランドに販売している。このほど日本語人材を採用したことを機に、本格開拓に乗り出す。

 同社は40年強生地の貿易を展開している。1980年代初めに生地の整理加工、2000年より高機能ニット生地の開発に参入した。

〈喬大企業/揚柳などのプリント生地〉

 台湾とベトナムに織布工場、台湾にプリント工場を持つ創業42年のプリント生地メーカー。プリントを施した揚柳など、レディース向けのプリント生地をバラエティー豊かに訴求する。

 この2年間、日本市場の開拓に注力し、インナーや寝間着の顧客との取り組みを拡大してきた。今後は、ファッションブランドの開拓も狙っていく。ファッション素材は、米国向けで豊富な実績を持ち、それを生かしていく。

 自社プリント工場では、日本製のスクリーンプリンター3台とインクジェットプリンター2台を導入し、台湾とベトナム製の生機にプリントしている。インクジェットプリントは、欧米顧客のヨガウエア向けで引き合いを増やしている。

〈五綸織造/ベトナム製の経編み地〉

 編み立てから染色、整理加工まで一貫で手掛けるニット生地メーカー。スポーツウエア向けが中心で、経編みを得意とする。ストレッチ性を持ったスポーツ向け生地と、ベトナム製のコストパフォーマンスに優れたシャツ地などをアピールする。

 生産拠点は台湾とベトナムにあり、双方で編み立てと染色加工を行っている。

 売り先は、欧米のスポーツ、インナーブランドがメインで、日本などのアジアへの売上高は全体の1割ほどにとどまる。

 日本市場の開拓は3年前に着手。現在は商社経由で大手スポーツブランドと取引している。価格優位性のあるベトナム品と、小ロット・短納期への対応力などを武器に、今後開拓を加速していく。