台湾/宏遠が海外生産強化/19年の生産能力倍増へ

2018年10月31日(Wed曜日) 午後2時43分

 遠東新世紀(ファーイースタン・ニューセンチュリー)傘下で繊維大手の宏遠興業(エベレスト・テキスタイル)は、海外生産の強化により2019年の生産能力が前年比2倍になるとの見通しを明らかにした。「工商時報」がこのほど伝えた。

 エチオピアのアワッサ工場の生産ラインを現在の24本から54本に、ハイチのカラコル工場の生産ラインは20本から54本に増設する。証券筋は、「生産能力の拡張で、宏遠の19年の売上高が前年比で15%以上増加する」と予測した。

 宏遠は米ノースカロライナ州の工場で衣類の完成品とニッチ市場向けスポーツウエア用布製品を主に生産。ハイチでは完成品、エチオピアでは完成品と布製品を主に生産している。宏遠によると、米工場の受注量と稼働率は毎月上昇しており、第4四半期(10~12月)から19年初頭には受注が満載になる見通しだという。

 顧客の大半はナイキやザ・ノース・フェイスなど米国の企業で、売上高全体の60%を占める。宏遠は、「米国での生産は運送コストの削減、ハイチとエチオピアの生産は米国と欧州向け輸出の関税の免除が目的」と説明した。

 宏遠は、海外での生産能力拡大とコスト削減により、19年の売上高と利益率はともに大きく上昇すると予測。向こう3年についても、「製造業とITの融合で変革を目指す概念『インダストリー4・0』や生産の自動化により、さらに生産効率の上昇とコスト削減が進み、成長が期待できる」と言う。

〔NNA〕