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クラレ・クラリーノ事業/来シーズンからヌバック調「ロベニカ」/中国ヘーシンで近々設備増強

2018年11月08日(Thu曜日) 午前11時24分

 クラレは2018年1月に中期経営計画をスタートさせている。クラリーノ事業では初年度、「販売量は順調に拡大しているが、原燃料高騰でコスト面が厳しい」(中村育雄執行役員クラリーノ事業部長)としており当面、コストアップを転嫁するための値上げを重視する。そのため、採算の低いアイテムからユーザーとの値上げ交渉をスタートさせた。

 クラレは、人工皮革「クラリーノ」を国内外で生産している。岡山工場に年産1550万平方メートル、中国合弁の禾欣可楽麗超繊皮〈嘉興〉(ヘーシンクラレ)に同1500万平方メートルの生産設備をそれぞれ構えている。

 銀付きタイプの販売を先行させた「ロベニカ」で、このほどヌバック調の新素材を開発。来シーズンからの本格販売をにらみ、婦人靴やバッグを中心とするラグジュアリーゾーンへの売り込みに着手した。

 中国では、環境規制が強化された影響でヘーシンクラレの増設計画は遅れていたが、「来年の早い時期に増設工事に取り掛かれる」(中村執行役員)とみており、新たに2系列を導入する考えを持つ。

 クラレは有機溶剤を一切使わずに生産する環境対応型の「ティレニーナ」を年産250万平方メートル体制で展開中。

 事業化当初は稼働率が上がらず苦戦を強いられていたが、「昨年くらいから稼働率が上がってきた」と話しており、中計最終の20年度でフル操業させたいとの考えを示す。