中国輸入博の繊維企業/各社が出展に手応え/調査、新規開拓など目的に

2018年11月08日(木曜日) 午前11時29分

 【上海支局】中国・上海市で開かれている「第1回中国国際輸入博覧会」は、開催2、3日目とも雨にもかかわらず、多くの人出でにぎわった。日本の繊維関連企業の出展者も、手応えを感じているところが多い。各社の出展目的は市場調査や内販の深耕などさまざま。

 高島屋のブースには、オンワード樫山、三陽商会、フランドル、バーンズファクトリー、西川産業、山喜の6社が「J∞クオリティー」の認証商品を出品している。

 オンワード樫山は、スーツ市場の調査を目的に出展。「五大陸」とオーダーメードスーツを訴求している。スーツ専門店と商談するなど、一定の成果を上げている。

 三陽商会は、10月の「上海ファッションウィーク」の一環として開催された展示会「オンタイムショー上海ウエストバンド」に続き、「100年コート」をアピールしている。セレクトショップなどの販売チャネルの開拓を目指す。

 フランドルは、セレクトショップなどの顧客の開拓を狙って出展した。「INED」のニット製品を訴求する。

 バーンズファクトリーは、“メード・イン東京”を売りにするリバーシブルのコートとジャケットをアピールしている。複数の洋品店と商談するなど、出展に手応えをつかむ。

 西川産業は、羽毛布団を出展。ネット通販やホテルなどの新規顧客の開拓を目指す。

 山喜はシャツ市場の調査のために出展した。現状の中国内販は、上海高島屋での販売のみだが、今後ネット通販やシャツ専門店への卸売りの可能性を探っていく。

 一方、日本の繊維関連企業のサービス分野での出展もある。

 検査機関のカケンは、中国での事業展開を紹介している。西安のアパレル貿易商と商談するなどの成果を上げている。

 豊島の子会社、トヨシマビジネスシステム(名古屋市中区)は、繊維メーカー向けの生産・販売管理システムを紹介。中国での8社の導入実績をアピールしている。

〈京東集団/1兆円超の仕入れ発表/中国輸入博で市場参入後押し〉

 電子商取引(EC)サイト「京東商城」(JD.com)を運営する中国・京東集団は、上海で開催中の「第1回中国国際輸入博覧会」で、約1千億元相当の海外製品を仕入れると発表した。

 中国電子商務研究センターによると、2018年上半期の中国越境EC小売輸入取引規模は約16兆8420億円で前年同期比19・4%増。年間では約31兆円に達する見込みで急拡大している。京東も海外商品の輸入・販売に注力しており、18年の海外商品取扱数伸び率は16年比150%以上、17年の海外商品ユーザー数は同37・1%増で、取扱数、ユーザー数とも伸びている。

 今回の中国国際輸入博覧会ではフォーラムを主催。中国貿促進会研究所と京東集団傘下の京東・中伝ビッグデータ連合実験室が共同で「2018年中国輸入指南マニュアル」を発表した。