メーカー別 繊維ニュース

特集 奈良靴下産地(6)/素材・繊維機械メーカーからの提案

2018年11月08日(Thu曜日) 午前11時34分

〈ユニオン工業/自動化のニーズに応える/最新機種を積極紹介〉

 イタリアのソックス・ストッキング編み機メーカー、ロナティグループのアジア総代理店であるユニオン工業は、展示会などを通じて国内の産地に最新機種を積極的に紹介する。特に世界的にニーズが高まる自動化のソリューションの提案に力を入れる。

 ロナティの靴下編み機は、つま先自動リンキング装置「SbyS」搭載機が世界的に人気に。ロナティが販売する靴下編み機の約90%がSbyS搭載機となるなど、いまやデファクト・スタンダートとなりつつある。

 こうした世界の潮流に遅れないためにも、ユニオン工業では日本の靴下産地へも最新機種の提案を重視。2019年6月にはスペイン・バルセロナで国際繊維機械見本市「ITMA」が開催され、ロナティもニーズが高まる自動化の最新ソリューションを披露する。特にセット仕上げなど後工程の自動化まで対応した機種が登場する可能性もある。ユニオン工業ではITMA開催後の10月に本社ショールームで展示会を開催し、最新機種を日本のユーザーにも積極的に紹介する。

 日本靴下工業組合連合会と日本靴下協会が主催する技術者育成スクールにも全面協力しており、既に開催は今年で6回を数える。今後も協力を続け、国内の靴下産地活性化への貢献を目指す。

〈東洋紡STC/環境配慮型原糸を充実/高級綿糸もラインアップ拡充〉

 東洋紡STCは国内の靴下産地に向けて環境配慮型原糸の提案を充実させる。主力の高級綿糸も一段の高付加価値化を進めることで百貨店向け靴下など高級ゾーンでのシェア拡大を目指す。

 同社の靴下用原糸販売は、高級シルケット綿糸が主力。国内の染工場と連携することで定番糸から特化糸までそろえ、多品種・小ロット販売にも対応する。主に百貨店で販売されている高級紳士靴下で採用が多い。

 加えて今後は、環境配慮型原糸に力を入れる。世界的にSDGs(持続的な開発目標)への意識が高まる中、こうした要請を靴下用途にも導入する。インドオーガニック綿糸「ソレイユオーガニック」のほか、再生ポリエステル「エコールクラブ」を靴下用途にも積極的に提案する。オーガニック綿を使ったシルケット綿糸でも染工場と連携してグローバル・オーガニック・テキスタイル・スタンダード(GOTS)認証の取得も検討する。

 一方、高級シルケット綿糸は、さらなる高付加価値化を進める。海島綿種と「ピマ」綿種の交配種である超長綿使い「マスターシード」や米国超長綿「スーピマ」使いの「東洋紡スーピマ」のほか、インド超長綿使い「マハラニ」、エジプト超長綿使い「イシス」などを提案する。