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一本の糸が魅せる物語 北陸ヤーンフェア2018レビュー(12)/産地の悩み解決する機械

2018年11月13日(火曜日) 午前11時7分

 「北陸ヤーンフェア2018」には繊維機械、部品、デザインシステムを手掛ける企業も数多く出展していた。その中で最も来場者を集めていたのがカジグループ。出展者中最大の4小間を構え、糸加工のカジナイロン(金沢市)と繊維機械製造の梶製作所(石川県かほく市)の2社で初出展した。梶政隆社長が「当初広すぎたとも思ったが、逆に手狭だった」と言うほどの盛況だった。

 特に梶製作所の糸検査機「ヤーンチェッカー CY―X」、綜絖(そうこう)キズの検査機「ヘルドチェッカー CH―Ⅱ」の2機種は実演展示し、注目を浴びた。高解像カメラを搭載したこれらの検査機への関心は高く、熱心に質問する来場者が多かった。

 梶社長は「人手不足にも対応する検査機。関心が高いのは産地企業が悩んでいる表れ」と分析する。グループ企業で採用する検査機という実績やニーズに応じたオーダーメードでもあり、北陸以外の産地企業も含めて今回展を通じ「新たな取り組みが生まれることを期待したい」と話す。

 島精機製作所は「ホールガーメント」(WG)横編み機「MACH2S」を実演展示するとともに、3Dデザインシステム「SDS―ONE APEX3」を訴求した。「昨今はスポーツやインナーでもWGへの引き合いが増えている。北陸産地企業も製品ODMの動きがありWGへの関心は高く、新規顧客との成約に結び付けたい」と意欲を見せる。

 機械専門商社、極東貿易はスイスのSSM製ワインダーをメインに提案した。昨年から愛知県一宮市の「ジャパン・ヤーン・フェア」に参加して、成約を得たことから初出展。「見積り依頼もあった」と手応えを得た。

 糸道製造大手の湯浅糸道工業(名古屋市天白区)も初出展。糸に張力をかけるストレージテンサー、リングリングテンサーやテンションワッシャーなど各種製品を出品するとともに、最新カタログも用意した。「説明している間にも来場者がブースに入ってくるなど予想を上回る盛況だった」(湯浅毅副社長)。石川、福井の機料店も応援に駆け付けたが、さばき切れないほどの状態だった。豊島子会社のトヨシマビジネスシステム(名古屋市中区)も初出展で、デザインソフト「4DboxPLANS」をメインに打ち出したが「ソフトのみで対応できる当社製品を目的にして来られたところもあった」(P&E事業部の杉山俊輔部長)と言う。