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伊藤忠「リビナックス」/持続可能性の要素をプラス/認証取得含め開発加速

2018年11月19日(月曜日) 午前11時18分

 伊藤忠商事は今後、独自生地ブランド「リビナックス」でサステイナビリティー(持続可能性)需要の取り込みに力を入れる。

 リビナックスは、北陸産地を軸に日本のモノ作りにこだわった生地コレクション。海外向けの基幹ブランドでもあり、2016年2月に、日本の総合商社として初めてパリの服地見本市「プルミエール・ヴィジョン」(PV)の出展審査を通過したのも同ブランドのコンセプトやモノ作りが認められてのものだった。

 開発テーマは「ウェル・パフォーマンス・フォー・オール・ステージ(好性能=あらゆる分野に対応できる好ましい機能)」。その上で「ファンクショナル(機能的)」「コンフォータブル(快適)」「アトラクティブ(魅力的)」という三つのコンセプトでモノ作りを進めてきた。PVへの継続出展で徐々に認知度を高め、「規模はまだまだ大きくない」ものの、輸出売上も右肩上がりで伸びているという。

 四つ目のコンセプトとして導入したのが、「エコ・フレンドリー(環境に優しい)」。欧米市場で高まるサステイナビリティーの意識に対応したもので、(1)リサイクル・ポリエステル(2)天然由来の繊維(3)環境に配慮した加工――という三つの切り口を軸に据えた。

 6回目となった9月のPVで披露したところ、「コンセプトや特性が分かりやすい」などバイヤーから好評を得た。その際、あるスポーツ系ブランドから「GRS(グローバル・リサイクルド・スタンダード)などの認証はないのか」との問い合わせが寄せられた。日本環境設計(東京都千代田区)とのリサイクル・ポリエステルの取り組みでは既に原料段階で同認証を取得しているが、さらに生地での取得に向けた手配を進めており、縫製段階での取得も検討していく。

 「会社全体としてエコやサステイナビリティーに力を入れているということを(海外市場に)周知させたい」とし、今後はフィンランドのメッツァグループとの共同出資によるセルロースファイバーなどでの協業も含め、環境配慮型商材の開発、提案を強める。

 2月のPVではジョーゼットやデシンなどレディース用途を意識した開発生地を投入し、スポーツ系一辺倒からの脱却を試みる。