ベトナム/アタゴの縫製工場来月から本格稼働

2018年11月29日(木曜日) 午前11時14分

 スポーツ衣料製造のアタゴ(福井市)は、11月に完成したベトナム南部ビンズオン省の縫製工場で来月から本格生産に入る。まずは従業員100人程度で日本向けにスポーツ用ニット衣料製品などを生産し、2023年までに縫製工員480人、総工員数720人、年産320万枚以上の体制に増強する。

 現地法人アタゴ・ガーメント・ベトナム(AGV)が運営する新工場はバウバン工業団地にあり、資本金は630万ドル。AGVはアタゴ、台湾アパレル衣料製造の得力実業(デリカシー・インダストリアル)、豊田通商グループの豊通ファッションエクスプレスがそれぞれ50%、30%、20%を出資する。

 日本のほか中国・山東省青島に生産拠点を持つアタゴは、顧客である日系アパレルメーカーがASEAN地域から調達を強化していることを受けてベトナム進出を決めた。ベトナムでは輸出向けスポーツ衣料を、青島は肌着と中国国内向けスポーツ衣料をそれぞれ生産する計画を持つ。

 AGVの上辻和典社長によれば、まずは日本から調達した生地を使って工程数の少ないスポーツ用Tシャツなどを日本向けに生産する。今後は豊通や得力とともに欧米系アパレルメーカーにも営業をかけ、顧客基盤を広げる。豊通が自社開発した素材や、得力が同じバウバン工業団地内で生産する生地を使うことで一貫生産体制も整える。

 従業員数は年100人ペースで増やし、生産品目も工程数が多く単価も高いポケットやジッパーが付いた製品を手掛ける計画だが、「作業員30人ぐらいを束ねる班長の育成」が課題となる。日本のアタゴ工場で教育している技能実習生を迎え入れるとともに、AGV内でも有望な人材の登用を積極的に進める。

〔NNA〕