香港/エスプリが4割リストラ/3年で黒字化へ

2018年11月30日(Fri曜日) 午後4時33分

 香港のアパレル製販大手、エスプリ・ホールディングスは26日、バックオフィス人員を約4割削減する計画を明らかにした。香港では来年の春節(旧正月)明けにも着手する。中国本土を今後の重点市場に据え、向こう2~3年で黒字化を目指す。「香港経済日報」など同日付香港各紙が伝えた。

 投資家向けの新戦略発表の場で明らかにした。新戦略では、向こう2~3年で赤字を抑えるとともに利益確保に向けた体制づくりに着手。この中で、不採算店の閉店や、作業効率化、部門の再編、デジタル化への投資などを進める。

 閉店や部門再編のための一過性の支出として、2018~19年度(18年7月~19年6月)に15億~17億香港ドルを充てる計画だ。これらの措置により、年間約20億香港ドルの経費節減を見込む。

 鄧永鏞最高財務責任者(トーマス・タン、CFO)は、バックオフィスの人員を約4割削減し、業務のデジタル化とアウトソーシングを進めると説明。「リストラは企業として生き残るための唯一の方法だ」と表現した。リストラ対象となる香港人員の一部は本土への配置転換になるとみられる。

 リストラにより不要となるオフィスも出てくるとして、香港では複数あるオフィスを統合する。

 不採算店の閉店は、主にドイツを含む欧州と本土になる。香港では既に多くの店舗の撤退を決めているため、1~2店程度という。一方、本土では閉店数よりも多い店舗を新設し、23年までに220店を増やす方針。

 同社の17~18年度決算は、純損益が25億5400万香港ドルの赤字だった。〔NNA〕