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東洋紡高機能製品貿易〈上海〉/来年度は10%の拡大計画/繊維は構造改革に重点

2018年12月07日(金曜日) 午前11時14分

 【上海支局】東洋紡グループの東洋紡高機能製品貿易〈上海〉の2018年度(1~12月)は、前年度比15%前後の増収見通しとなった。19年度はさらに、10%の拡大を図る。18年度業績は、工業用フィルムやエンプラなどがけん引している。繊維事業は損益構造の見直しを進めており、来年度での黒字化を計画する。

 同社は化成品、機能材、繊維などの中国内販を主力とする。今年度は工業用フィルムがディスプレー向けを中心に好調で、中国ブランドが高品質化を志向する中でポリエステルフィルム「コスモシャインSRF」が伸びている。前年度に大きく拡大したフィルター関連は伸び率が鈍化しているものの、自動車関連は前年比約10%増と堅調。自動車向けはエンプラのほか、内装材向け不織布なども伸びている。

 スーパー繊維は、高強力ポリエチレン繊維の現地メーカーとの競合が激しいため、PBO繊維「ザイロン」を中心に拡大している。耐熱性を生かした用途で順調に拡大しており、今年度は約30%拡大の見通しを示す。

 19年度売上高は18年度比10%の拡大を狙う。中国市場の景気が踊り場を迎え、原燃料高の影響なども懸念材料となる中、「商材も増やしながら拡大を狙いたい」(藤井俊哉董事長兼総経理)と言う。化成品や機能材の各用途で拡大を狙うとともに、繊維事業の構造改革を加速する。

 繊維事業は18年度、インナー用アクリル素材の販売量が回復するなど収益の改善が進んでいる。19年度は機能素材の比率をさらに高めるなど事業構造を変え、黒字化を目指す。