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シキボウ/ベトナムでも高級糸/細番手糸や強撚糸を拡充

2018年12月10日(Mon曜日) 午前11時57分

 シキボウは、ベトナムの協力工場で委託生産する綿糸のラインアップを拡充した。今年新たに、超長綿使い細番手糸や強撚糸など高級糸の生産を開始した。アジア地域での供給に加えて日本での販売にも力を入れる。

 同社は現在、国内の富山工場(富山市)とインドネシア子会社のメルテックス、ベトナムの協力工場で綿糸を生産する。このうちメルテックスの糸生産は中東民族衣装用織物やユニフォーム地用の原糸として自家消費するものが中心。このため糸売り向けの綿糸生産は富山工場とベトナムの協力工場が主力となる。

 2017年にタイの紡績子会社であるタイシキボウを撤退させたことから、その商権移管も含めてベトナム協力工場での生産を拡大した。新たに高級綿糸の生産も開始するなど商品ラインアップも拡充。これにより同社のベトナム生産糸の販売量は前年度比倍増している。

 ベトナム生産を開始したのは、超長綿「スーピマ」を使った特殊精紡交撚糸「デュアルアクション・プレミアム」と接触冷感のある強撚糸「デュアルアクション・クール」。デュアルアクション・プレミアムは100双級、デュアルアクション・クールは100双級と76双級を備蓄販売する。

 ベトナムでは既に、サンホーキン綿を使った甘撚り糸「デュアルアクション・スイートツイスト」も生産しており、こちらは60双級と40双級を備蓄販売する。細番手から中番手まで、甘撚り糸から強撚糸までラインアップがそろうことになる。現在、ベトナムでこれだけの差別化糸をそろえる紡績はほとんどない。

 充実したラインアップを生かし、引き続きアジア市場と日本市場でベトナム生産糸の拡販を進める。富山工場は別注対応も含めた高付加価値糸の多品種・小ロット生産に特化し、備蓄販売向けの綿糸はベトナム生産品で対応することで最適な綿糸供給体制の確立を目指す。