モリリンの上海法人/生地内販を来年拡大/人材育成、顧客安定化で

2018年12月10日(月曜日) 午前11時58分

 【上海支局】モリリンの上海法人、上海茉莉林紡織品は、生地の中国内販を来年拡大する。人材育成と、顧客の安定化を図ることで実現する。内販は今年、ウール生地のトレンドの勢いがなくなった影響などで、前年に比べ微増にとどまる見通し。

 内販では、日本の二大産地である尾州と北陸の生地を、バイオーダーで提供している。尾州産は秋冬物のウール生地、北陸産は春夏物の合繊生地で、備蓄品には満足しない、独自性を強く求める中高級価格帯の中堅ブランドを顧客ターゲットに据えている。

 ウール生地は昨年好調だったことから、今年も倍増を狙った。しかし、「トレンドの変化で簡単に売れなくなった。ウール価格の高騰や、為替が人民元安になったことも向かい風になっている」とマテリアル部の伊東昭則部長は話す。

 一方、合繊生地は今年提案を本格化したばかり。ジアセテートやトリアセテート、ポリエステル・レーヨン複合使いなどを扱っており、「ようやく商流が分かってきた」段階にある。

 2人だった内販チームにこのほど、新たに1人加えた。伊東部長は「内販の担当者育成が一番の課題」と言う。

 「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス」への出展成果により、顧客開拓も徐々に進みつつある。来年は人材育成に努めながら、安定的に取り組める顧客を一社でも多く増やすことに力を入れていく。