中国学生服関係者に聞く(上)/子午線〈北京〉服装 総経理 王 学忠 氏/二級都市以下にチャンス

2018年12月26日(水曜日) 午後2時56分

 中国の学生服市場が変わり始めた。安心・安全、品質にこだわる1980年代生まれが親世代となり、制服への要求が高まる中、大手メーカーがシェアを高めている。大手の一角を占める子午線〈北京〉服装の王学忠総経理に、学生服市場の現状や近年の変化、これまでの開拓の成果について聞いた。

(北京=岩下祐一)

  ――中国の学生服が高品質化しつつあります。

 確かに一級都市でそうした変化がみられます。一部私立学校やインターナショナルスクールは季節ごとに学生服、体育着、礼服をそれぞれそろえます。ただ地方都市はこれからです。二級都市以下は、いまだ一級都市の2000年前後の状態で、素材には安物の化繊が使われ、デザインもやぼったい。

  ――中国ではカジュアルな制服が人気ですね。

 われわれが手掛ける学生服もジャージーなどのスポーツウエアに近いタイプが多い。英国や日本のようなジャケットタイプもありますが、行事用の礼服で、着る機会は限られます。中国の親御さんは礼服にこだわりませんね。着ていて楽であることを重視しています。中国の職場の洋服もカジュアルであることを考えると、今後も学生服の礼服化は進まないと思います。

  ――貴社は中国で1、2を争う学生服メーカーです。

 1996年に設立後、ユニフォームからスタートし、学生服に2000年に参入しました。自社ブランド「卜卜人」を、100校以上の幼稚園を全国展開する大手教育グループなどの顧客に販売しています。華北エリアでのシェアが高いです。

  ――生産はどこで。

 山東省聊城市などの自社工場と、協力工場で行っています。自社と協力工場は、それぞれ約千人規模です。

  ――どんな素材を使っていますか。

 綿中心ですが、最近は多様化しています。強度を上げるため綿・ポリエステル混を使ったり、体操着にスパンデックス「ライクラ」や、吸湿発汗素材を採用したりすることもあります。

  ――学生服事業の今後の計画は。

 これまでの一級都市に加え、潜在市場が広がる二級以下の地方都市の開拓を強めます。現在はユニフォームと学生服の売り上げ比率は半々ですが、来年は学生服の比率かなり高まると思います。