中国学生服関係者に聞く(中)/北京新益紡織品 総経理 肖 洪涛 氏/高級ゾーンに特化し成果

2018年12月27日(Thu曜日) 午前11時41分

 2千億~3千億元規模といわれる中国の学生服市場。そのトップゾーンに特化し、成果を上げるのが北京新益紡織品だ。製品の品質だけでなく、デザインやサービスに強みを持ち、北京のほぼ全ての有力校と取引している。肖洪涛総経理に、学生服市場の現状や、事業方針について聞いた。

(北京=岩下祐一)

  ――中国の学生服市場が注目されています。

 国内の大手アパレルブランドや韓国の学生服メーカーが参入するなど、ここ数年で突如注目され始めました。一方でプレーヤーが増え、過熱気味になって今後は淘汰(とうた)の時代が来るのではないかと思います。

  ――注目される理由は。

 二つあります。一つ目は、欧州や日本、韓国に比べ、中国の市場はまだまだ発展途上で、潜在市場が大きいこと。二つ目は、アパレルの国内市場も輸出も芳しくないことです。隣の芝生は青く見えるようで、異業種の参入が増えています。

 ただ、市場開拓は容易ではありません。公立校は1980年代で時間が止まり、学生1人の年間予算200元で4着という話がいまだざらです。1着50元でどんな服が作れると言うのでしょう。

  ――一方で学生服に求められる品質が高まっているようです。

 豊かになった80年代生まれの親御さんたちのニーズは、それまでの「お腹を満たし、暖かい服を着る」から、「おいしいものを食べ、奇麗な服を着る」に変化しています。これは私たちにとってチャンスです。

  ――貴社は高級ゾーンに特化し、北京市場を中心に高いシェアを持っています。

 北京を代表する貴族学校(富裕層の子息が通う私立校)やインターナショナルスクールに学生服を提供しています。制服の品質だけでなく、デザイン性や付帯サービスの質の高さも強みです。

  ――製品にどのような素材を使っていますか。

 天然素材から化繊までさまざまです。日本企業の素材は、体育着用途で機能性素材を使っています。

  ――今後の事業計画は。

 製品だけでなく、サービスに引き続きこだわっていきます。学生服のソリューションを提供するリーディングカンパニーを目指します。日本の素材メーカーや、学生服ブランドとも協業できたら良いですね。