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広海/シルクの防縮加工広がる/縮みを約1%に抑える

2019年01月09日(水曜日) 午前11時10分

 京友禅の最終工程(蒸し・水洗)を行っている広海(京都市)は、蒸気と水の力だけで天然シルク製品に半永久的な防縮性を与える新しいタイプの防縮加工技術「シュリンクプルーフ」で販路を広げている。現在約100社が採用。着物や反物はガード加工をしていても湿気によって約5~6%縮むが、シュリンクプルーフを施すことによって縮みを約1%に抑えられるという。

 絹織物は水にぬれることで縮み、保管している段階でも湿気による縮みが発生する。この縮みを解決するため、京都市産業技術研究所(同)から技術提供を受け、10年前に開発、8年前から実用化してきた。

 シュリンクプルーフは従来の防縮加工と違い、化学薬品、樹脂を使用していないため、環境に与える負荷が小さく、染色にも影響しない。染め上がり後の製品など、あらゆる製造段階でも加工できる。

 半永久的に効果が持続するため、生地のゆがみに起因する不良を事前に予防できる。吸湿性、放湿性、保温性など、シルク本来の機能性も失われない。

 西村寛道常務は「シルク以外の天然素材へも加工可能だが、シルクへの加工が一番効果が高い」と話す。