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東レ/新「プライムフレックス」前面に/グローバルオペレーションも強化

2019年01月10日(Thu曜日) 午前10時36分

 東レの婦人・紳士衣料事業部は、SPAやセレクトショップ系の顧客に対するアプローチを2018年度下半期(18年10月~19年3月)に強化して、戦略素材群の拡販を図っている。婦人服地向けに開発した新素材で、昨年11月に開いた展示会で注目を浴びたという「プライムフレックス」を前面に19秋冬商戦に臨んでおり、紳士服地もカバーする基幹素材への育成を目指す。

 同事業部は18年度上半期、「当初予算も前年実績もクリアした」(石井慎二婦人・紳士衣料事業部長)と話す。10~12月期も上半期の勢いを維持。今年1~3月期については、暖冬による売れ行き不振への懸念を強めている。

 昨年11月下旬に19秋冬向けの展示会を開催したところ、来場者がマークした人気素材の上位を新たに開発したプライムフレックスが占めたと言う。スポーツ向けの販売を先行させた同素材とは異なり新タイプは、56デシテックス/72フィラメントのハイカウント糸使いとすることによって「婦人向けに打ち出せるソフトでしなやかなストレッチ素材に仕上げることができた」と言う自信作。

 間もなく原糸の量産をスタートさせるとしており、婦人服・紳士服向けに構える織物、丸編み、経編みのバリエーションを打ち出し、プライムフレックストータルで19年度は10~15%の拡販を計画する。

 昨年の展示会では、100%使いで開発したダウンウエア向けの表地や経糸の綿と交織した薄地が特に注目されたという。

 紳士向けでは、プライムフレックスの耐久性を伴うストレッチ性、ウオッシャブル、軽量、シワになりにくいといった機能性もPRし、ジャケット、パンツのような綿やウールのゾーンで拡販を計画する。

 東レの中では取り組みが遅れていたグローバルオペレーションについて、「当部もやらないわけにはいかない」との認識を示しており、顧客からの要望が高い海外縫製にテキスタイルを近隣の東レ海外拠点から供給するための取り組みを進めている。