小松精練〈蘇州〉/18年は2年ぶりに黒字化/今年の内販比率2割超へ

2019年01月10日(Thu曜日) 午前10時56分

 【上海支局】ポリエステルやナイロン長繊維織物の染色・後加工を手掛ける小松精練〈蘇州〉の2018年(1~12月)業績は、16年以来2年ぶりに黒字化した。日本本社と連携した販売強化が実を結び、欧州、日本向け、中国内販ともに順調だった。今年は内販比率を2割超に拡大することを目指す。

 18年の黒字化は、グループ全体の最重要課題だった。13年から15年まで赤字が続き、16年に一度黒字転換したものの、17年は在庫整理などが響き再び赤字に沈んだ。そこで、18年1月に日本本社の国際営業部部長だった小川優寿氏が総経理に就き、販売のてこ入れなどに取り組み、成果を上げた。

 気候にも助けられた。「18年は年初から冷え込み、1月からフル稼働に近い状況になり、それが8月まで続いた」と米谷俊泰董事長は話す。

 仕向け地別の販売は、日本本社が主導するファッション素材中心の欧州向けと、重衣料とユニフォームがメインの日本向けOEM加工が好調で、計画を上回った。

 ローカル生地コンバーターへの生地売りも、定番のアウター向けを中心に大幅に拡大した。ローカルブランドへの販売は、大手カジュアル、スポーツブランドとの取り組みが始まった。

 売り上げ全体に占める内販の比率は、17年12%だったのが、18年は15%に拡大した。今年は大手ブランドとの取り組みを拡大することで、20%以上を狙う。

 一方の生産は、11月まで安定稼働を保った。ただ同月後半から大気汚染がやや悪化したことで、地元政府が周辺エリアの全ての工場の稼働率を抑える方針を出し、その影響を受けている。

 今年は、生産設備の改良保全に努めながら、生産効率の向上と加工品のグレードアップに取り組んでいく。