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東麗酒伊織染〈南通〉/10期連続最高益更新へ/米国向けと内販が貢献

2019年01月18日(Fri曜日) 午前11時33分

 【上海支局】東レグループで、長繊維テキスタイルの生産と販売を手掛ける東麗酒伊織染〈南通〉(略称TSD)は今2019年3月期、10期連続で過去最高益を更新する見通しだ。米国向けと中国内販の拡大がけん引する。19年は市況の悪化が予想される中、高付加価値品へのシフトを続け、自社品とコンバーティング品双方の拡大を図っていく。

 18年は衣料、非衣料用途ともに前半が好調だったが、後半から市況悪化や暖冬により減速した。特にエアバッグが新車販売の低迷や為替変動の影響を受け、利益面で苦戦した。

 その落ち込みをカバーしたのが、衣料用途の米国向けと内販。米国向けの売上高は前年同期に比べ2桁%増収で推移している。アウトドアブランド向けの機能素材を大きく伸ばしたほか、カジュアル素材が大手スポーツのアスレジャー分野に採用された。

 内販はダウンウエアやスポーツ、カジュアルブランド向けの販売を拡大した。「厚手のダウンウエア向けが好調だった。ただ下半期は暖冬の影響で追加オーダーがやや少ない。これから始まる19秋冬向けへの影響が心配」と秦兆瓊総経理は話す。

 19年は織物の内販と輸出の拡大を引き続き図っていく。一方、ここ数年本格化したニット生地は現状、収益面でやや苦戦している。そのため、「日本のニッターと組み、高度な機能性ニットを打ち出すことで挽回を図る」(山田浩副総経理)。

 18年は自社品とともに、外注先で生産するコンバーティング品も順調に拡大した。19年も南通のグループ会社と協力を強めながら高付加価値品の開発を続け、双方を伸ばしていく。