産地の1~3月を読む⑤

2019年02月01日(金曜日)

東海 店頭不振や流入品が影響

 遠州、三河などの東海産地は店頭販売の不振に加え、海外からの流入品との競合を強いられており、1~3月の生産は不透明な状況だ。

 高密度の綿織物を得意とする遠州では、2018年10~12月は「悪くない状態だった。特に麻は年間商品になりつつあるので麻素材を手掛ける機業は良かった」(産地関係者)と言う。ただ、それがこれからも続くかどうかは分からない。「店頭販売の不振がどれほど影響してくるかによる」と続ける。

 さらに、機業の間でも自販と受託で差が広がりつつある。自販の場合は中小アパレルなどからも受注を得ているため、年間を通して安定的に稼働ができる。自販を手掛けるある機業は「3月まで受注はいっぱい」と明かす。受託のみだと不安定な稼働にならざるを得ない。

 カーテン地や多重ガーゼを手掛ける三河は、大手産元によると、カーテン地はコントラクト向けが堅調に推移し、昨年12月までは受注が旺盛だったと言う。一方、ホームユース向けのカーテン地は長期的な住宅着工件数の減少やロールスクリーンなどへの切り替えにより需要は減少。コントラクト向けも東京五輪・パラリンピックの特需がどこまで続くかで受注は大きく左右されそうだ。

 もう一つの主力品である多重ガーゼは中国から安価な製品が入るようになり大きな打撃を受けた。大手機業は「昨年は保有する織機の半分しか稼働していない企業が多かったのでは」と指摘する。