産地の1~3月を読む⑥

2019年02月04日(Mon曜日)

桐生 広がる企業・分野の格差

 群馬県桐生産地では先行きが読めない状況が続く。特に厳しいのが和装で、1月には和装の買い継商が事業を停止するとの一報が流れた。洋装も楽観視はできないが、中には「前年の生産を上回っている」と話す企業も存在する。格差が広がりつつあり、あるメーカーは「全般には曇り空。悪いところは雨が強くなっている」と表現した。

 桐生は服地(洋装)からインテリア、カーテン、刺しゅう、レース、和装まで業態が広く、一概には言えない部分を残すが、「産地全体は決して良くない」といった声が大半を占める。そうした中で目立ってきたのが企業や分野間の格差で、「堅調」と「苦戦」が明確に分かれてきた。

 婦人服地を主力とする一社は「複雑なカットジャカードなどの動きが良く、8月から12月は前年同期比15%増で推移」したが、整理加工業を見ると“スペースが埋まっていない”状況にあり、「どのブランドと取り組むかで明暗が分かれる」。分野別では刺しゅうなどが堅調で、和装は厳しい。

 こうした状況は今年に入っても続いている。ただ、産元商社は「手応えはない」としながらも「1~3月の服地生産は前年並みで落ち着くのではないか」と予想。3月には桐生ブランドをアピールする展示会「桐生テキスタイルプロモーションショー」を控え、現在は各社が商材開発に取り組んでいる。

 桐生産地を盛り上げようとする機運は高まっており、同じ3月には群馬県産業経済部工業振興課が幕張メッセ(千葉市)で開催されるイベントに「ファッショナブル グンマ」をテーマにしたブースを構える。