世界主要6カ国・地域/18年化繊生産 6%増/中国は8%弱の伸び

2019年02月04日(月曜日) 午前11時21分

 日本化学繊維協会の推定によれば、世界主要6カ国・地域の2018年化学繊維生産は合計6358万㌧で、前年比6・1%増加した。対象は日本、韓国、台湾、中国、インド、西欧(トルコ含む)。

 主要国・地域別に化繊生産を見ると、シェア8割強を占める最大の中国が7・7%増と引き続き増加した。同国では比較的規模の小さいアクリル短繊維が2割近く減少したものの、そのほかの品種が軒並み伸びた。西欧は、アパレル用の好調でポリエステル長繊維が1割近く増えたのを筆頭に全ての品種が伸び、全体で4・6%増加した。韓国は、ポリエステル短繊維のみ増えて他は軒並み減少したものの、全体としては1・6%の増加となった。

 一方、中国に次いで1割近いシェアを持つインドは、ポリエステルの落ち込みが響いて2・9%減少した。台湾は2・0%減、日本は2・2%減と後退した。

 主要6カ国・地域の主要品種別に増減を比較すると、ポリエステルとナイロンが前年比5~7%増えたのに対し、アクリル短繊維は中国の2桁%減少の影響もあって8・6%も減った。台湾ではアクリル短繊維メーカーが東華合繊1社となったため、生産量が公表されずに「不詳」となっている。セルロース繊維(レーヨン、アセテート、キュプラ)は7・3%増加した。中国(5・5%増)、インド(11・6%増)がけん引した。

 化繊協会は毎年年初に、前年の世界化繊生産推定値を発表してきた。しかし、主要データソースの米「ファイバー・オルガノン」誌が18年4月から発行されなくなった。そのため今回は、日本をはじめ交換統計ほかで入手可能な韓国、台湾、中国、インド、西欧(トルコ含む)の6カ国・地域の化繊生産動向についてまとめた。「これら6カ国・地域の化繊生産合計は世界全体の88%(17年)と9割近いシェアを占めており、世界的な傾向を推定することは可能とみられる」と言う。