インドネシア/中国企業が繊維産業に10兆ルピア投資へ

2019年02月05日(火曜日) 午前11時4分

 インドネシアのアイルランガ工業相はこのほど、中国企業が今年、インドネシアの繊維産業に10兆ルピアの投資を計画していると明らかにした。米中貿易戦争が激しくなる中、生産拠点を中国からインドネシアに移転することで、米国が中国製品に課している高い関税を回避する狙いがある。

 同相は「中国企業は紡績や織物、染色、プリントなど繊維産業の川中分野に投資をしようとしている」と発言。このほか、繊維・履物分野の世界的な企業が、中国からの工場移転を検討していることにも言及し、「貿易戦争がインドネシアの製造業に新たな商機をもたらしている」と話した。

 アイルランガ工業相はまた、鉄鋼の対米輸出額について2018年1~11月は前年同期比88%の大幅な増加を記録したと説明。「中国や米国に輸出を拡大するため、国内企業が稼働率や生産能力を拡大する動きも出ている」と述べた。

 その上で同相は「貿易戦争は最終的には世界経済を低迷させる。世界経済の成長率が現在の3~3・6%の低水準では、インドネシアやASEANの経済に良い影響は見込めない」と懸念を表明した。〔NNA〕