産地の1~3月を読む⑧

2019年02月06日(Wed曜日)

高島 19春夏向けは1割減か

 19春夏向けのピークを迎えている高島綿強撚織物産地だが、ちぢみ(楊柳、クレープ)を生産する機業や加工場の受注は総じて苦戦を強いられている。最終決着はまだながら、織布数量、加工数量ともに前シーズン比で1~2割減るのではとの観測が出ており、堅調な受注が続く資材系を除き、産地に明るいムードは見られない。

 19春夏向けは当初、18年夏が猛暑だったため、ちぢみを使用したステテコやパジャマ、清涼寝具の売れ行きが伸び、受注増にも期待できるのではないかとの予測も出ていたが、当てが外れた。地域ブランド「高島ちぢみ」に続く産地ブランドとして「ビワコットン」が認知度を高めて売れ行きを伸ばしているものの、その恩恵は一部機業に限定されており、全体の受注数量に与える影響は大きくない。

 一方、産地生地のもう一つの販路である産業資材向けは東京五輪・パラリンピックに向けて全体として堅調な推移が続いており、産地内格差が発生している。

 同産地では綾羽工業(滋賀県高島市)が外注サイジングからの撤退を表明。同工程が高島織物工業協同組合のみになってしまうことが確定した。まだ綾羽工業は同工程を稼働させているが、同工協組への振り替えなどで混乱が予想され、受注減と合わせ、機業ではやきもきした状況が続く。